人気TikTokerとの連携で進化するライブコマースの新潮流

福岡を拠点に活動する売れるネット広告社グループ（証券コード9235）が、人気TikTokerを活用した新たなビジネスモデルを展開します。これは、SNSを駆使する現代のプロモーション手法とも言える「TikTok Shop」への参入であり、特にインフルエンサーやライバーを利用したマーケティング戦略が注目を集めています。

売れるネット広告社グループとAEGIS GROUPの提携

売れるネット広告社グループの連結子会社である売れる越境EC社が今回発表したのは、AEGIS GROUPとの連携によるプロモーション強化です。AEGIS GROUPは3,000名以上の登録インフルエンサーと1万人以上の所属ライバーを抱え、彼らを活用した「TALENT NAVI」や「ONECARAT」などの事業を展開しています。この連携により、広告主に即時性や成果性をもたらすSNSプロモーションを強化することが目的です。

特に「TikTok Shop」の進出はそれ自体が大きな流れとなっており、ここでは誰が発信するかが非常に重要であるため、人気クリエイターの起用が不可欠です。そのため、彼らの発信力を活かし、リアルタイムで消費者に訴求するプロモーションを展開していくことが求められています。

ライブコマース市場の成長

現在、TikTokが展開している「TikTok Shop」は、2024年には世界で326億米ドル（約5兆円超）に達すると見込まれ、前年比で2倍以上の成長が予測されています。この市場の成長は、日本にも波及し、2025年には3,000億円、2026年には1兆円を上回るという見通しもあります。これらの新市場において、売れるネット広告社グループは早期に市場シェアを獲得し、急成長を目指す戦略を採用しています。

成果報酬型SNSプロモーションへの進化

今回の提携により、インフルエンサーとライブ型コンテンツが融合し、企業にとっての理想的なプロモーション形態が整いつつあります。成果報酬型のSNSプロモーションは、広告主のニーズに応える形で柔軟性を持って対応し、その中で新たな価値を創出するものです。特に、即時購買を促進するプレゼンスは、従来の広告手法では実現しにくかった点であり、この新しいアプローチがどれほどの影響を持つか注目されます。

今後の展望

売れるネット広告社グループにとって、この戦略的提携は成長の重要なターニングポイントです。彼らの掲げる「SNS時代における最適なプロモーションパートナー」としての地位を強固にし、インフルエンサーとライバーという2つの発信軸を最大限に活かしながら、広告市場での競争力を向上させることを目指しています。株主や投資家に対しても、より大きな成果を上げるために全力で取り組む姿勢が見受けられます。今後の進展が期待される中、売れるネット広告社グループがどのように市場をリードしていくのか、目が離せません。