リベラウェアと九電ドローンサービスの業務提携
千葉県に拠点を置く株式会社リベラウェア(以下、リベラウェア)と福岡県の九電ドローンサービス株式会社(以下、QDS)が、インフラ設備の老朽化や災害リスクへの対応を目的とした業務提携に関する覚書を締結しました。この提携は、高経年化したインフラの点検技術の進化と、地域のニーズに応じた包括的なソリューションの提供を見据えています。
提携の背景と重要性
近年、下水道をはじめとするインフラの老朽化が全国的な問題となっており、熟練工の不足や自然災害の頻発がこの問題を一層深刻にしています。そこで、リベラウェアとQDSは、様々な取り組みを通じて技術の検証や実証実験を重ね、連携を強化してきました。このたびの提携によって、点検技術の向上はもちろん、持続可能なインフラ維持管理モデルの確立が期待されています。
提携の内容と目指す方向
今回は、リベラウェアが提供する機体や画像処理技術と、QDSの豊富なパイロット人材や地域ネットワークを活かした強力な連携が行われます。具体的なプロジェクトとしては、以下の5つが挙げられます:
1. 九州におけるインフラ設備点検の協働とモデル構築
2. ドローンサービスの営業活動
3. 機体及び周辺機器の販売
4. デジタルツインの利用促進
5. 技術検証を通じたDX推進。
こちらの提携は、屋内外のインフラ点検にドローンを活用し、収集したデータを元に3Dモデリングを行う計画です。さらには、AIによる劣化状況の自動検知技術の導入も視野に入れており、定量化と可視化に向けた取り組みが進められます。
地域社会への影響
提携によって得られる情報をCIM上にまとめ、マッピングビューワーとしての構築により、安全で安心なインフラの維持管理が実現します。中長期的には、この取り組みを全国に展開し、海外進出も視野に入れて地域社会の問題解決に貢献していく姿勢が示されています。また、これによって両社の業績向上にも寄与することが期待されています。
会社紹介
株式会社リベラウェア
リベラウェアは『誰もが安全な社会を作る』というミッションを掲げ、狭くて暗い危険な屋内空間の点検に特化した世界最小級ドローンの開発を手がけています。通じてインフラ点検や維持管理業務を行い、見えないリスクの可視化に取り組んでいます。
九電ドローンサービス株式会社
QDSは九州電力の社内でのドローン活用に取り組む企業で、地域問題の解決に向けた様々なサービスを展開しています。点検サービスや測量サービスの提供に加え、独自の点検手法やAI技術を通じた新たな解決策を提案しています。
この新しい提携により、地域社会の安全性を高め、未来のインフラ管理に革新をもたらすことが期待されています。