発電所を支える守護者たち
発電所のメンテナンス部隊がその仕事の重要性を伝える写真集『THE GUARDIANS』が、福岡の岡野バルブ製造株式会社から発売されました。この本は、100年の歴史を誇る同社が発電インフラを守るために奮闘する社員たちを、特別な方法で表現しています。この取り組みは、社会の基盤を支える仕事の存在意義を後世に伝えるための重要な試みです。
 発電所メンテナンスの重要性
発電インフラは私たちの生活に欠かせないものであり、電気がなければ社会は立ち行きません。岡野バルブ製造は1926年の創業以来、発電プラント用の高温高圧バルブの製造・メンテナンスを行い、日本の電力を支えてきました。特に「メンテナンス事業部」は、原子力発電や最新鋭の火力発電所の現場で、危険を伴う厳しい作業に従事しています。彼らはまるで「特殊部隊」のように、不退転の覚悟で電力を守り続けています。
全国に9つの拠点を持ち、どれほど困難な状況でも最後までやり遂げる職人たち。その姿勢は全国の発電所から絶大な信頼を寄せられています。この仕事の背後にある人々の努力と誇りを知ってもらうために、写真集が作られたのです。
 湿板写真技法の採用
『THE GUARDIANS』では、19世紀に誕生した湿板写真技法を使用して、メンテナンス事業部の社員たちを撮影しました。この手法は、ガラス板を用いるため、独特な深みのある表現ができ、まるで彼らの姿を時を超えた証として留めるかのような印象を与えます。
作業服のしわや、真剣な眼差し、彼らの力強く動く手。どの写真にもインフラを支える“守護者”たちの存在感と情熱が込められています。この作品は単なる記録ではなく、未来への伝承を意図したものです。
 岡野武治代表の想い
岡野バルブ製造の社長、岡野武治氏は、発電所を守るメンテナンス部隊が社会に与える影響について語ります。多くの人が彼らの存在を意識する機会が少ないことが気がかりで、彼らの仕事がなければ社会は成り立たないことを広めたいとの想いからこの写真集が制作されました。彼らの姿は、生活を支える大切な要素であり、若い世代にこの仕事の重要性を伝えるきっかけになればと願っています。
 リリースイベントとSNS企画
写真集の発売を記念して、リリースイベントも開催されます。岡野社長をはじめ、メンテナンス事業部の責任者や写真家とのトークセッション、湿板写真の撮影工程を披露といった内容が予定されています。このイベントは、福岡県北九州市のブリックホールで行われ、参加無料のトークセッションには事前予約が必要です。思わず足を運びたくなるこのイベントで、インフラを支える人々の世界観を直に体感してみてはいかがでしょうか。
また、SNS企画「わたしの#隠れガーディアンズ」では、あなたの身近な「守護者」と思う人を投稿するキャンペーンも実施中。これに参加することで、特製カレンダーや湿板写真撮影券が当たるかもしれません。
 岡野バルブ製造株式会社とは
岡野バルブ製造株式会社は、福岡県北九州市に本社を構え、100年にわたって発電プラント用のバルブ製造とメンテナンスに携わっています。最近では、DXやロボティクス、地域創生にも取り組み、持続可能な社会を目指したポスト資本主義経営を推進しています。これからも社会インフラを支え、次の100年を見据えて挑戦を続けていく姿勢が感じられます。
この写真集を通じて、発電所を支える人々の存在が広く知られることを願っています。
 
 
 
 
 
