若手社員が直面する報連相の課題
最近、株式会社イデックスビジネスサービスの運営するオフィスリノベーションサービス「WAKURINO」が、若手社員とベテラン社員の間にある報告・連絡・相談(報連相)に関する意識の違いを調査しました。この調査は入社1~3年目の若手社員と入社10年以上のベテラン社員を対象に行われ、その結果、多くの興味深いデータが得られました。
調査の基本データ
調査は2025年11月に実施され、1,016人の回答を集めました。対象者は、若手社員が512人、ベテラン社員が504人です。このデータを元に、報連相の実態と、その背後にあるコミュニケーション課題を探っていきます。
若手社員が選ぶ報連相の手段
まず、若手社員たちに「上司や先輩に報告や連絡を行う際に、どの手段を最も多く利用しているか」と聞いたところ、なんと76.2%が「対面での会話」と回答しました。これに続いて、チャットツール(35.7%)や電話(30.1%)が選ばれました。このデータからは、若手社員が対面でのコミュニケーションを重視している姿が浮かび上がります。
相談のタイミングに対する不安
さらに、相談するタイミングについて質問したところ、約70%の若手社員が「タイミングを見計らうのが難しい」と感じていることがわかりました。業務の忙しさや上司の表情を読み取る負担が影響していると考えられます。このように、若手社員は心理的な障壁を感じているのかもしれません。
職場での話しかけづらさ
「オフィス内で話しかけづらい状況」を尋ねると、60.0%が「上司や同僚が集中している」と回答しました。特に職場環境が、物理的な距離や雰囲気によってコミュニケーションに影響を与えていることが指摘されました。声をかけやすい環境づくりが求められる時代となっているのです。
チャットツールの難しさ
若手社員に、チャットツールやメールでの報連相についての意見を聞いたところ、62%以上が「意図が伝わりにくい」と感じていると回答しました。特に非対面でのコミュニケーションでは、感情やニュアンスが伝わりにくく、伝達効果に課題を抱えているようです。
ベテラン社員との違い
一方で、入社10年以上のベテラン社員も同じく、チャットツールよりも電話や対面の方が理解しやすいとの認識を持っています。この世代間のギャップは、主にタイミングや手段の選択に現れます。ベテラン社員は豊富な経験から、より効果的なコミュニケーションの手段を理解している一方、若手社員はその環境を生かしきれていないようです。
まとめと今後の展望
今回の調査結果から、「世代で異なる報連相の認識ギャップ」が浮き彫りになりました。若手社員とベテラン社員のコミュニケーションを円滑にするためには、職場環境や心理的な安心感を創出することが不可欠です。また、上司の聞く姿勢や話しかけやすい雰囲気が必要とされており、制度面でも配慮が求められます。
若手とベテランの両者が協力し合い、円滑な報連相を実現するための仕組みを築くことが、今後の職場でのコミュニケーションの質を向上させる鍵となるでしょう。オフィスリノベーションサービス「WAKURINO」においては、こうしたニーズに応えるための取り組みを続けています。今後もより良い職場環境の実現に向けて、皆さんと共に歩んでいきたいと思います。