デジタル広告運用の新たな時代!自社運用への切り替えとその課題
株式会社テスティファイによって行われた調査から、デジタル広告運用の現状と今後の動向が明らかとなりました。本記事では、EC・SaaS・BtoB企業における広告運用に関する調査内容を基に、自社で広告運用を行うインハウス化の必要性や課題について考察します。
デジタル広告運用体制の現状
調査によると、約90%の企業が広告代理店に業務を委託していることがわかりました。さらに、その多くは「広告代理店への委託と自社運用の併用」を選択していることも特筆すべき点です。これは、専門知識を取り入れつつ、自社内での運用ノウハウを高めたいという企業の意識を反映しています。
満足度の裏にある課題感
調査では、広告代理店に対して満足度が高い一方で、何らかの課題を抱えている企業が約20%いることも明らかになりました。特に経営層やマーケティング担当者からは『手数料が高く、費用対効果が見合わない』との指摘が多く寄せられました。さらに、運用状況や設定内容が見えないことや、改善理由の説明が不十分であることなどが不満点として挙げられています。
インハウス化が求められる理由
今後の運用体制を調査したところ、約90%が自社運用に移行することを検討しているとの結果が出ました。特に、運用ノウハウや知見を自社に蓄積したいという意欲が強く、広告運用にかかるコスト削減やPDCAサイクルの迅速化も重要な要素となっています。
インハウス化のハードル
一方、インハウス化の実現には、いくつかの課題があることも無視できません。調査に参加した企業は、『社内のメンバーを育成するための時間がない』『最新の広告媒体の情報についていけない』『広告運用ができる専門人材の採用が難しい』といった難題に直面しています。したがって、人材育成や情報収集に投資をする必要があります。
経営層と現場の認識ギャップ
また、調査の結果、経営層と現場担当者の間には明確な認識のズレが存在していることも浮き彫りになりました。特に『必要な予算やリソースに対する認識』のズレは全属性で高く、経営層は目標設定やスピード感を重視する傾向がありますが、現場は日常業務のスピードに焦点を当てているようです。
外部パートナーに求められる役割
調査を通じて、企業が今後外部パートナーに求める支援の内容も浮かび上がりました。全体の43%が『自社で運用できる体制の構築や育成支援』を最も重視し、次いで『戦略立案や高度な分析のサポート』を期待していることがわかりました。完全に業務を委託するのではなく、社内の人材が自立して運用できる体制の重要性が高まっています。
まとめ
今回の調査から、デジタル広告運用を外部委託している企業の多くが、インハウス化の必要性を感じつつも、さまざまな人材面での課題に直面していることが明らかになりました。このような状況を乗り越えるためには、社内の認識をすり合わせ、外部パートナーと協力して人材育成や運用体制の強化を図ることが必要です。また、事業の成長を支えるために、内部のノウハウを積極的に取り込むことが不可欠となっています。次なる時代のデジタル広告運用を見据え、企業自らが強力な広告運用体制を築いていくことが求められています。