石村萬盛堂の120周年記念イベント
福岡市の歴史あるお菓子メーカー、石村萬盛堂が2025年12月25日に創業120周年を迎えます。この特別な年を祝うため、同社は地域の方々や日頃の支援に感謝を込めて、原点である銘菓「鶴乃子」をテーマにした限定商品を発売すると共に、1月7日には本店で「博多もちつき」イベントも予定しています。
鶴乃子とは
「鶴乃子」は、博多で長年愛され続けている伝統的な銘菓です。独特のふんわりとした生地に、黄味あんを包んだこのお菓子は、創業者・石村善太郎によって誕生しました。彼は、製造過程で余る卵白に着目し、卵の殻に淡雪とあんを詰めるという画期的なアイデアを持ち込みました。その後、マシュマロの技術が導入され、今日の「鶴乃子」が完成したのです。
【120周年記念】干支鶴乃子の登場
2026年に向けた特別な商品として、干支をテーマにした「干支鶴乃子」が販売されます。これは新しい年が幸運で健康であることを願って作られました。中村弘峰氏による素敵なパッケージデザインが施され、親子の馬が描かれています。子馬が一生懸命に走り、親馬が見守る姿は、見た人々に温かさを与えます。
この限定商品は、2025年11月1日から2026年1月末までの期間中に販売され、価格は子馬の2個入が454円、親馬の4個入が810円(税込)です。購入は石村萬盛堂直営店舗やオンラインストアからも可能です。
博多もちつきイベント
2026年1月7日(水)、石村萬盛堂本店では、地域の皆様への感謝を込めて「博多もちつき」を開催します。このイベントでは、つきたてのお餅を来場者に振る舞います。博多の伝統を体験できるこのイベントでは、三味線や太鼓のお囃子に合わせて賑やかに餅をつく様子が楽しめます。午前11時と午後3時にそれぞれ120名限定での振る舞いがあります。
また、博多那能津会による演奏や、軽快なオッペケペ節の披露も行われ、地域の伝統文化を身近に感じることができる企画が盛りだくさん。また、1月7日には焼きたてのみたらし団子の実演販売や特別な福袋の販売も予定しています。お子様向けには新春フォトフレームづくりのワークショップなども用意されています。
博多もちつきの歴史
この「博多もちつき」の始まりは明治時代にさかのぼります。当時、大きな商家では正月用のもちつきを行い、その場には贔屓の芸者たちが手伝いに来ていました。もちつきの音が単調になってくると、姉さん芸者が得意の三味線を引き始め、次第に賑やかな雰囲気が生まれていったのです。これが博多独自のもちつき文化の起源となりました。
会社概要
石村萬盛堂は、1905年に設立され、福岡市博多区須崎町に本社を置く会社です。「鶴乃子」や「祝うてサンド」といった銘菓を通して、博多の無邪気な喜びを伝え続けています。120周年を迎えるこの機会に、地域の皆様と共に感謝の意を表し、楽しんでいただける内容を盛り込みました。是非、皆様のご来店をお待ちしております。