福岡アジア文化賞特別講座のご案内
福岡市では、国際的に権威のある「福岡アジア文化賞」が開催されています。この賞は1990年に創設され、アジアの文化や学術研究に貢献した個人や団体を顕彰するものです。これまでに28の国・地域から130名の受賞者が誕生しています。今秋、特別講座「アジア文化賞アカデミー」が連続して実施されることが決定し、その詳細をご紹介します。
本講座では、アジア文化賞の最近の受賞者による講演やディスカッションを通じて、文化や学術に親しむ機会を提供します。特に、11月8日(土)に福岡市総合図書館で開催される本講座では、2025年に大賞を受賞する予定の高良倉吉さんと、学術研究賞を受賞した白永瑞(ペク・ヨンソ)さんが特別ゲストと共に登場します。
開催概要
- - 日時:2025年11月8日(土)
- - 場所:福岡市総合図書館 第1会議室
- - 参加費:無料(事前申し込みが必要)
- - 申込方法:こちらのリンクからお申込みください。
講座プログラム
第一時限目:
- - 開場:10:30
- - 開演:11:00
- - テーマ:「東アジアと人文学」
- - 出演者:白永瑞(ペク・ヨンソ) × 平野啓一郎
白永瑞さんは現代史の研究者であり、歴史を固定された事実としてではなく、動的な実践課題として捉えています。対して、平野啓一郎さんは、小説家としてだけでなく、社会問題へのコメントも行っている多才なクリエイターです。お二人の対談が、東アジアにおける人文学の新たな視点を呼び起こします。
第二時限目:
- - 開場:14:30
- - 開演:15:00
- - テーマ:「沖縄と、台湾と」
- - 出演者:高良倉吉 × 高妍(ガオ・イェン)
高良倉吉さんは沖縄のアイデンティティを探求する歴史学者であり、1980年代より沖縄の歴史研究に取り組んできました。彼は琉球王国の文化を背景に、日本とアジアの歴史的な関係を掘り下げるスタンスを持っています。今回の対談では、漫画家の高妍(ガオ・イェン)さんが登場し、彼女の作品『隙間』を通じて、沖縄と台湾という異なる文化圏が持つ共通点について議論します。
参加方法
講座への参加は無料ですが、事前の申し込みが必須です。リンク先のフォームにてお名前や年齢、電話番号を記入の上、お早めにお申し込みください。定員に達し次第、受付を締め切る場合があるので注意が必要です。
今回の「アジア文化賞アカデミー 特別講座」は、文化や歴史に興味のある方々にとって、学びと交流の絶好の機会となります。ぜひこの機会を逃さずに、皆さんのご参加をお待ちしております!