受診の目安ナビ
2025-08-04 15:29:24

札幌にて子どもの受診支援サービス「受診の目安ナビ」実証開始

福岡市に本社を置く株式会社レイヤードは、東京都のティーペック株式会社と連携し、札幌市で保護者のための新しいWEBサービス「こどもの症状 受診の目安ナビ」の実証実験を2025年8月6日より開始することを発表しました。このサービスは、子どもが体調不良を呈した際に、保護者がどのように対処したら良いかをサポートすることを目的としています。

近年、特に子どもの急性の体調不良に直面した際、保護者が夜間や休日に「受診すべきかどうか」と迷う場面が増えています。その一方で、小児医療を取り巻く環境においては、医療従事者の確保や働き方改革が求められており、医療資源をより効率的に活用する必要があります。そのため、「こどもの症状 受診の目安ナビ」は、保護者の不安を少しでも和らげるとともに、医療体制の適正化を目指した取り組みです。

このサービスでは、保護者がスマートフォンやPCから簡単な質問に答えるだけで、自宅でのケア方法や受診の目安を提示します。その後、受診の必要性は全4段階で自動的に表示され、状態に応じたアドバイスも受けられます。さらに、必要に応じて看護師や小児科医への電話相談が可能であり、事前に入力した情報がそのまま相談先に共有されるため、スムーズに医療サービスを受けることが可能です。

この実証実験は、札幌市中心部の保護者を対象に行われ、サービスの効果や地域への適合性を検証することが目的です。実施期間は2025年8月6日から2026年2月28日までの約半年間で、15歳以下のお子さまを持つ保護者が対象となります。専用のウェブサイトを通じて無料で利用できるため、多くの家庭に利用されることが期待されています。

また、札幌市では、このサービスの効果を評価し、利用状況や保護者からのフィードバックを元に、更なる改善を図る方針です。市の公式WEBサイトや広報ツールを通じて、サービス利用の情報を市民に提供するとともに、地域医療の向上につなげていく計画です。

本取り組みは、レイヤードとティーペックによる共同開発と、札幌市の後援によって実施されます。都市部の医療問題に対応し、他の地域への広がりも視野に入れたモデル事業となるよう努力していく所存です。

医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の進展により、私たちの生活は大きく変わりつつあります。特に、子どもの健康に関連するサービスは、保護者のストレスを軽減し、正しい受診の判断を助ける重要なツールとしての役割を果たすでしょう。今後の成果に期待しつつ、地域医療の質の向上に尽力する姿勢は、医療業界全体においても重要なポイントとなるでしょう。


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