自動化と安全性を追求する!九州大学での草刈ロボット実証実験
近年、日本の農業界では、高齢化や人手不足が深刻な問題となっています。こうした現状に裏打ちされた、作業の省力化や安全性向上のための機械化・自動化のニーズが急速に高まっています。特に、傾斜地や立ち入りが難しい場所での草刈業務は、作業者の安全を確保する観点からも、大きな課題とされています。従来の刈払機による労働は、熱中症、虫刺され、そして転倒事故などのリスクを伴い、身体的負担も非常に大きいのが現状です。
このような背景を受け、株式会社ユニックは、オール電動草刈ロボット「ユニモワーズmodel-S」の遠隔操作による実証実験を九州大学伊都キャンパスで行うことを決定しました。
実証実験の概要
この実証実験では、型式「ユニモワーズmodel-S」へ装着した遠隔操作ユニットを使用し、数百メートル離れた場所から草刈り作業を行う様子を、前後カメラの映像を見つつ実施します。具体的には、急傾斜の法面や従来の草刈機では立ち入れない場所で、どれほど効率的かつ安全に草刈りができるのかを検証することが目的です。
日程と場所
実証実験は2025年8月4日(月)の午後に行われ、九州大学伊都キャンパス西5号館講義室および周囲の法面にてデモンストレーションも行います。具体的なスケジュールは以下の通りです。
- - 13:30-14:00 情報交換会 (九州大学伊都キャンパス西5号館2階222号教室)
- - 14:00-16:00 デモンストレーション (九州大学農学部近隣法面等)
このイベントは農業関係者や道路維持管理者、研究機関の方々にとって、最新の草刈ロボット技術を実際に体験できる貴重な機会です。皆様の参加をお待ちしています。
ユニモワーズmodel-Sの特徴
遠隔操作システム
「ユニモワーズmodel-S」は、約300メートル離れた場所から遠隔で操作可能です。前方と後方に設置されたカメラ映像をリアルタイムで確認できるため、従来よりも安全かつ効率的に草刈りが行えます。操縦は直感的であり、前進・後進だけでなく左右旋回も簡単に行えます。
高性能草刈機構
このロボットは特許を取得した独自の草刈機構を搭載しており、1メートルを超える雑草に対しても強力に粉砕します。また、草刈の負荷に応じて自動的に速度を調整し、作業効率を大幅に向上させることができます。加えて、クローラー(無限軌道)や左右独立サスペンションを採用しており、最大傾斜45度の斜面にも安定して対応可能です。
環境性能と耐久性
全電動仕様であるため、静音性が高く(70dB@5m)、排気ガスも出ないため、環境に優しい作業を実現しています。また、ステンレスボディによる高耐久性を誇り、多種多様な作業に適応します。
参加方法
参加希望の方は、事前に申し込みが必要です。詳細や申し込みに関しては、ユニック社の公式ウェブサイトをご覧ください。以下のリンクもぜひご確認ください。
農業の未来を担う草刈ロボットの実力に、ぜひ触れてみてください!