福岡にて新たな取り組み「こども偏食医療ネットワーク」始動!
福岡市で、全国初となる「こども偏食医療ネットワーク」が設立されました。このプロジェクトは、NPO法人はぐもぐが中心となり、株式会社大賀薬局及び合同会社こども偏食少食ネットワーク協会(IFNetA)との連携によって進められています。これにより、子どもたちの食に関する悩みを専門の資格を持つ管理栄養士に相談できる新たな窓口が開かれました。
取り組みの背景
子どもが食べないことで悩む家庭は非常に多く、実際の調査では乳幼児を育てる家族の7割以上がこの問題を抱えていることが明らかになっています。情報が溢れる現代ですが、「試しても食べてくれない」「誰に相談すればよいかわからない」との声も多く、この現状に対して具体的な解決法に辿り着けない人が多いのが実情です。
子どもの偏食や少食は、発達特性や心理背景、生活環境などあらゆる要素が絡んでおり、その結果として食行動に困難を来すことも少なくありません。こうした問題は、単なる「好き嫌い」や「わがまま」とは異なり、実際には「小児摂食障害(PFD)」という医療的な概念のもとに語られるべき事象です。アメリカなどではすでに進んだ取り組みが行われていますが、日本国内での理解や認識はまだ十分ではありません。
この医療ネットワークは、「身近に相談できる場所」を設けることで、必要に応じて医療や福祉へと繋ぐ役割を果たしながら、地域の親子の食と心を支え、未来の健全な社会作りに貢献していきます。
こども偏食医療ネットワークの概要
このネットワークは、以下のような特長を持っています。
大賀薬局の舞松原店の中に「こどもの偏食・少食相談コーナー」が設置され、IFNetA認定子ども摂食アドバイザーの資格を持つ管理栄養士が常駐します。何気ない買い物のついでに、保護者が気軽に相談できるのが大きなポイントです。
相談内容に応じて、必要な場合には小児科や小児歯科など、専門の医療機関へスムーズに繋がります。NPO法人はぐもぐが窓口になり、地域でも初の「こどもの食べること」に特化した医療支援体制を整備します。
必要に応じて理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などとも連携し、食だけでなく子どもの発達全体に目を向けた包括的な支援を行います。
イベントの開催情報
この新しいネットワークの取り組みを知ってもらうために、2025年5月25日(日)に「マタニティ&ファミリーフェスタ」内で、大賀薬局の栄養士ブースにて「こどもの偏食少食に関する相談会」を実施します。この機会を通じて、こどもの食に関する悩みについて考え、具体的なアドバイスを得ることができます。
イベント詳細
- - 名称:マタニティ&ファミリーフェスタ「HakataCCo2025」内 大賀薬局栄養士ブース
- - 開催日時:2025年5月25日(日)10:00~16:00
- - 場所:福岡アイランドシティフォーラム
- - 参加費:無料(事前予約制)
- - 詳細:特設サイトのリンク
この新たな試みを通じて、地域の皆様が安心してこどもたちを育む環境づくりを支援していくことを目指します。ぜひご注目ください!