2025年公演スタート！新作ミュージカル『ディズニーくまのプーさん』の魅力に迫る

新作ミュージカル『ディズニーくまのプーさん』が、名古屋を皮切りに2025年5月から全国ツアーを開始します。この作品は、A.A.ミルンの原作に基づき、ディズニーのクラシックなアニメーションのエッセンスも取り入れた新たなストーリーとなっています。パペットによって演じられるキャラクターたちと、緻密に作られたセット、そして新旧の魅力あふれる楽曲が組み合わさり、100エーカーの森に新しい命が吹き込まれています。

開幕直前のキャストインタビュー

開幕間近のこの作品において、プーさん役を務める養田陸矢さんと、ピグレット役の新田恵海さんに話を伺いました。再演が決まったことについて、養田さんは「この作品に触れ、プーさんへの愛がさらに深まりました。かわいいだけでなく、奥深いストーリーが魅力です」と語ります。また、新田さんも「ピグレットを演じることができるのが本当に嬉しいです。プーさんたちと再会できる幸せを感じています」と笑顔を見せました。

感慨深いストーリーへの共感

養田さんが感じる「くまのプーさん」の魅力は、どこか懐かしさを呼び起こす要素がある点です。「子供の頃の記憶が蘇るような感情になります。プーさんの言葉には、純粋に現実を見つめる姿勢が表れていて、その魅力に引き込まれます」と述べました。一方の新田さんは、「小さい頃からプーさんに親しんできた私にとって、この作品は心を癒す存在です。大人になっても、いつでも心の奥に帰れる場所です」と語ります。

新たな演技スタイルとパペット

2024年から公演に参加する養田さんは、パペットを舞台の主役と考え、「生きているプーさんを生み出す楽しさがある」と語ります。通常の舞台では自己表現が強くなりがちですが、このミュージカルでは客観的な視点で演じることができると感じています。新田さんも、操演の過程で「我々がプーさんの世界を表現することがミッション」と実感し、演じる感覚の新しさを楽しんでいます。

公演を観ると、キャストの存在が薄れ、プーさんやピグレットがそこにいるかのように感じられる瞬間が多いとのこと。演出や表現の工夫が、観客にそのような印象を与える大きな要因となっています。

ダブルキャストの魅力

養田さんは「ダブルキャストでの共演は、まさに鏡のようです。相手の動きを見て、互いに学び合い、より良いキャラクターを作り上げていくのが楽しいです」と話し、新田さんも「お互いを頼りにしている相棒のような存在」と強調しました。

全国ツアーの楽しみ

ミュージカルは、名古屋から大阪、福岡、東京、埼玉、横浜へと全国を巡ります。新田さんは「毎日新しいお客様と出会うことで、新鮮な気持ちでピグレットとしてステージに立つことができます。毎日異なる観客の反応があり、その中で新たな発見があるのがとても楽しいです」と話しました。養田さんも「会場ごとに空気が違い、観客の反応によって感じることが変わります。それがこのツアーの素晴らしい体験です」と声を弾ませます。

公演情報とメッセージ

観劇を楽しみにしている方々に向けて、新田さんは「プーさんやピグレットが目の前で動く、素敵な体験を提供できる舞台です。子供から大人まで楽しめる温かい物語になっています。ぜひ100エーカーの森でお会いしましょう」と呼びかけました。養田さんも、「皆とプーさんたちの素敵な気持ちを共有できることが嬉しいです。この森は、誰でもいつでも戻ってこれる場所です」と語り、公演への期待を高めました。