壱岐市に新たな観光体験をもたらす試みが始動!
コモン・クリエーション株式会社と壱岐交通株式会社が手を結び、斬新な観光体験ソリューションの実証実験を開始します。2025年8月1日から壱岐市内の特定地域において、SIMカードを通じて位置情報を取得し、その情報をLINEでリアルタイムに観光客に配信するという新しいアプローチです。
新たな観光支援の目的
近年、インバウンド観光の増加により、観光地における情報提供が多言語に対応する必要性が高まっています。しかし、現状では観光客が自ら情報を探す「プル型」提供が主流であり、観光地側から積極的な情報発信、いわゆる「プッシュ型」の取り組みはほとんど行われていません。
この実証実験では、観光客が持つIoTデバイスに組み込まれた位置情報SIMカードを利用し、観光情報を自動的に配信することで、観光客への情報提供をよりスムーズに行おうとしています。
実証実験の内容
実施概要
- - 実施期間: 2025年8月1日から2026年3月31日
- - 実施場所: 長崎県壱岐市の郷ノ浦、芦辺、勝本、石田、湯ノ本の5地域
- - 参加規模: 月に数十人のインバウンド観光客を想定
- - 対応言語: 日本語および英語
SIMカードの活用
NTTドコモビジネス株式会社が提供するSIMアプレットを搭載できる「IoT Connect Mobile® Type S」を利用します。このSIMカードは、GPSに依存せずとも位置情報を取得できる特徴があります。トンネルや地下など、GPS信号が届きにくい場所でも安定した情報の取得が可能です。
位置情報に基づくLINE情報配信
観光客が特定の地域に入った際、その地域の飲食店や観光スポット、基本情報などをLINEを通じて直接配信します。これにより、観光客はリアルタイムで役立つ情報を得ることができます。
今後の展望
本実証実験を通じて、観光客からのフィードバックを受け、情報配信の精度向上や配信内容の改善に努めていきます。また、位置情報の分析を行うことで、さらなるユースケースを検討し、観光業界の課題解決に向けたサービスを拡充していく方針です。
例えば、IoT機器の盗難検知やレンタル機器の追跡管理など、新たなサービスの展開も視野に入れています。さらに、将来的には旅行者自身のスマートフォンで利用できるeSIMとしての機能統合も計画しています。これにより、観光客にさらなる利便性を提供できるでしょう。
コモン・クリエーション株式会社は、この革新的な取り組みによって、壱岐市におけるインバウンド観光の発展に寄与していくことを目指します。
会社情報
壱岐交通株式会社
- - 所在地: 長崎県壱岐市
- - 代表取締役: 酒井 誠二
- - 業務内容: 乗合バス、貸切バス、自動車整備、DX事業など
コモン・クリエーション株式会社
- - 所在地: 福岡県福岡市
- - 代表取締役: 牟田 和貴
- - 業務内容: LINEを活用したシステム開発、IoTソリューションの提供
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、コモン・クリエーション株式会社の広報担当まで
この新しい観光支援モデルによって、多くの観光客が壱岐市で特別な体験をする機会が増えることを期待しています。