ネクストフューネラルラボ vol.02 開催概要
2025年11月7日、東京都渋谷区で開催された「ネクストフューネラルラボ vol.02」は、葬儀業界の発展を目指す専門家たちが集まる貴重なイベントです。LDT株式会社の代表、白石和也氏が主催し、業界の重要な課題に対する理解を深めるための場として設けられました。
講演内容のハイライト
今回のイベントでは、株式会社エンディング総研の小泉悟志氏が講師として登壇。テーマは「なぜあの会社は成長したのか? 決算書に隠された、事業拡大のヒント」と題し、葬儀社がどのようにして業務を拡充させているのか、その実践的な手法について事例をもとに詳しく解説されました。特に以下の四つの観点が重点的に取り上げられました。
1.
市場の二極化と単価戦略:市場における競争が激化する中、企業は価格設定において独自のアプローチが求められることが強調されました。
2.
生花内製化・ホール出店・広告投資による成長ステップ:自社の強みを生かした新しいビジネスモデルの構築が、持続可能な成長には不可欠であると指摘されました。
3.
資金戦略の見直し:補助金や即時償却、グループ経営を組み合わせることで、資金の流動性を高める戦略が紹介され、参加者の関心を集めました。
4.
新たな収益源の創造:生前相談やおひとり様支援など、これまでの枠にとらわれない新しいサービスの提供が求められています。
対談セッション
小泉氏と白石氏の対談では、出店のタイミングや人事制度、広告・採用戦略についても具体的な事例が共有されました。「やって良かったこと」と「失敗したこと」の両方の体験を基に、ビジネスの現実を深く掘り下げていきました。特に、デジタル化の進展に伴い、企業の宣伝方法や顧客の集め方が大きく変化していることが印象に残りました。
参加者の反響
参加者からは、「具体的な数字をもとにした説明が役立った」「他社の実情を聞くことで、自社の戦略を見直すヒントを得た」という声が寄せられました。株式会社しおかぜの代表取締役、秋葉恵光氏は特に、デジタル集客の重要性に触れ、「安さだけでなく、価値を提供する葬儀の重要性を再認識しました」と述べています。
今後の展望
LDT株式会社は、福岡市や佐賀市にも支店を構えており、地域でも葬儀業界の発展に寄与していくことを目指しています。今後のイベントにも注目が集まりそうです。
業界の変化に柔軟に対応し、進化していく葬儀社の姿勢が、参加者に新たな刺激を与えたこのイベント。次回の開催も楽しみです。