福岡市とCIC、スタートアップ支援をグローバルに展開
最近、福岡市がケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)と提携し、スタートアップ支援をさらに進化させる新たなMoU(覚書)を締結しました。CICは、世界中にワークスペースを持つ企業で、地域のイノベーションを促進する役割を担っています。これにより、福岡はアジア地域でのスタートアップ拠点としての地位を確立しつつあります。
MoUによる新たな展開
今回の連携により、福岡市はアメリカのケンブリッジと新たに連携を持つこととなりました。これによって、福岡市は12の国と地域、17の拠点におけるスタートアップとの連携を実現します。これからの福岡市は、より多くの国際的なスタートアップが集まる場所へと成長し、地域のエコシステムの活性化を図っていくことが期待されます。
さらに、福岡市は外国人創業者や海外展開を希望するスタートアップを支援する窓口「Global Business Support」を、Fukuoka Growth Nextの外にまで広げる予定です。CIC Fukuokaとも連携し、サテライトデスクを通じて強化された相談体制が提供され、スタートアップへのサポートが強化されます。
さまざまなスタートアップが参加
このMoUの締結式にはCICの創業者兼CEO、ティム・ロウ氏も出席し、福岡市長の高島市長のリーダーシップを称賛しました。ティム・ロウ氏は「アジアにおけるCICの2拠点目が福岡に設置されたことは、とても嬉しい。新しいアイデアやスタートアップへのオープンな姿勢が素晴らしい」とコメントしました。
また、福岡市を代表するスタートアップ企業であるTensor Energy株式会社の堀ナナ代表も参加し、この日を共に祝いました。Tensor Energy株式会社は福岡市内で設立された企業で、Fukuoka Growth Nextを卒業後、今後CIC Fukuokaに入居予定です。このように、福岡市ではCICとの連携を通じて地域で育ったスタートアップがさらなる成長を目指します。
グローバル展開への一歩
今回のCICとのMoU締結は、福岡市から海外へと進出するスタートアップの増加につながるでしょう。福岡市とCICは、スタートアップの成長を全力で支援するため、様々な連携を強化していく意向を示しています。
具体的な連携事項
合同で進められるプロジェクトには、以下のような内容があります:
- - 国内外のCIC拠点との連携促進
- - スタートアップの海外展開に向けた相互ネットワークやプログラムの活用
- - イノベーションを促進するスタートアップコミュニティの醸成
- - 関係企業や業界団体とのつながりを強化
CICは1999年にアメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジで設立され、現在では世界9万平方メートル以上の共有ワークスペースを運営しています。多くのスタートアップの成長を支え、地域問題を解決しようとしているCICの活動は、福岡市のイノベーションも大いに刺激することでしょう。
この取り組みを通じて、福岡市はさらに多様なスタートアップの集まる地としての地位を確立していくと考えられます。