オムロンの新しいトリプル蓄電システム「KPTPシリーズ」
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社(OSS)が、このたび新たなトリプル蓄電システム「KPTPシリーズ」を発表しました。10月からの販売開始が予定されている本システムは、特に戸建て住宅を対象に、太陽光発電、蓄電機能、さらに電気自動車(EV)のV2H機能を組み合わせ、ユーザーのニーズに合わせて柔軟なシステム拡張が可能です。
新たな需要に応えるシステム
ここ数年、電気料金の高騰が続いており、また多くの地域で自然災害の脅威が増しています。このような背景から、家庭で太陽光発電を利用し、自給自足のエネルギーを蓄えたいと考える人が増えてきました。特に、2019年から順次満了を迎える太陽光発電の固定価格買取制度(卒FIT)もあり、自家消費のニーズは高まる一方です。
そんな状況の中で、OSSが開発した「KPTPシリーズ」は、太陽光発電を有効利用するための理想的なソリューションと言えるでしょう。本システムでは、太陽光発電とのハイブリッド蓄電システムから、将来的にEVを購入した際にV2Hスタンドを追加することで、トリプル蓄電システムに柔軟に移行できるのです。こうした設計は、新築住宅だけでなく既存の住宅にも容易に導入できる点が魅力です。
遠隔操作も可能
また、本システムにはオムロンクラウドとの接続機能が搭載されており、離れた場所からでもシステムの状況をモニタリングできます。PCを通じて太陽光の発電状況や蓄電池の充電状態などを確認でき、さらには動作モードの変更や、充電・放電の設定も遠隔で行えるのです。このような機能は、特に忙しい現代人にとって非常に便利です。
デザインと性能の両立
「KPTPシリーズ」は、収納スペースを考えたコンパクト設計が特徴です。屋内にすっきりと収まるスタイリッシュなデザインに仕上げられており、住宅のインテリアとも調和します。特に、屋内用の蓄電池ユニットは、6.5kWhと9.7kWhの二つのタイプがあり、薄さ137mmという業界最薄クラスを実現しています。これにより、玄関や廊下などの狭いスペースにも無理なく設置可能です。
利便性とエコの融合
また、OSSでは、蓄電池ユニットを導入しているユーザー向けに「みんなでつくるエコ活サークル」というサービスも提供しています。これに参加することで、発電した電気を自家消費するだけでポイントが獲得でき、Amazonポイントなど日常の買い物で使用できるポイントに交換可能といった利点があります。エコ活動が、日々の生活に直接的なメリットをもたらす点は大変嬉しい取り組みです。
安全性への配慮
気温に関しても従来機から改善され、-15℃に対応したことで、寒冷地でも問題なく使用できるようになりました。これにより、今まで設置できなかった地域でも、安心して導入できることでしょう。
まとめ
オムロンの「KPTPシリーズ」は、家庭のエネルギー管理をよりスマートに、そして環境に優しくサポートする新たな選択肢となります。ライフスタイルに合わせた柔軟な管理が可能という点で、多くの家庭にとって強力な基盤となることでしょう。今後の展開が非常に楽しみです。