福岡市のドローン点検
2026-06-26 12:06:18

福岡市でドローンを活用した下水道点検の技術検証実施

福岡市での新しい下水道点検技術



福岡市において、株式会社Liberawareと株式会社環境開発が共同で「No Entry」と呼ばれる新技術を用いた下水道管路の点検と調査を行いました。この技術は、作業員が人間の手で実際に管路内に立ち入ることなく、ドローンを利用して点検を行うもので、特に安全性と効率性を重視しています。

背景と目的


2025年1月、埼玉県八潮市における道路陥没事件は、全国的に下水道管路の点検の重要性を再認識させる出来事でした。国土交通省が実施した調査によると、全国で748kmもの下水管に対策が必要とされていることが判明しました。今後、特に口径2000mm以下の管路に関しては、さらなる調査と維持管理の需要が見込まれています。こうした背景から、作業員の安全を確保するためにも、下水道の点検において「No Entry」の考え方が強く求められています。

本技術検証は、福岡市および環境開発と連携の元、実際の雨水管で行われました。主な目的は、開発中のドローン技術の有効性を確認することです。

実施内容と検証項目


検証には、小型ドローンが使用され、以下の2つの項目が評価されました。

1. 距離測定技術の精度:非GPS環境下での距離測定の精度を実測値と比較して評価。
2. 損傷検知技術の有効性:ドローンが撮影した映像を元に、管路内の損傷(クラック等)を正確に特定し、その寸法を非接触で測定しました。

検証結果


検証の結果、ドローンは迅速に路線終点まで到達し、管路内部の詳細な状況把握に成功しました。特に、損傷の計測では実際の損傷の大きさに対して誤差が約5%という高精度で、最小2mmの損傷を捉えることができました。また、ドローンはテレビカメラ調査で指摘されていた損傷箇所を網羅的に検知することができ、点検時間の短縮にも寄与しました。

距離測定も実務において一定の効果を確認でき、作業員のリスクを最小限に抑えた「No Entry」型点検の実現に向けた大きなステップとなりました。

今後の展望


今後の計画としては、さらに小さい口径2000mm以下の管路を対象に広範な条件下での検証を続け、技術の適用範囲を拡大していく計画です。また、作業員が管内に入らない点検モデルの構築を目指し、段階的に「No Entry」方式の点検を促進していきます。

企業情報


  • - 株式会社環境開発は、福岡市を拠点に公共インフラの維持管理を行っており、1964年の設立以来、地域の安全を支える努力を行っています。
  • - 株式会社Liberawareは、「安全な社会を作る」をミッションに、特に狭く危険な空間での点検に特化したドローン事業を展開しています。

このような新しい技術の導入は、下水道維持管理における安全性と効率性の向上につながることが期待されています。


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