超高速・安全な公衆Wi-Fiネットワークの実現へ
AIストーム株式会社、輝日株式会社、株式会社正興サービス&エンジニアリングの3社が協力し、次世代の無線ネットワーク技術を導入した公衆Wi-Fi環境を整備することを発表しました。このソリューションは、最新の「Wi-Fi 7」技術と「オープンローミング」という国際標準に基づいています。
次世代Wi-Fi技術の重要性
コロナ禍やリモートワークの普及により、より高速で遅延の少ない無線通信が求められるようになりました。Wi-Fi 7はこのニーズに応えるべく開発され、公共施設やビジネスでの利用が急増しています。特にオープンローミングを活用することで、ユーザーはあらゆる対応スポットで安全に自動接続できることが期待されています。
オープンローミングの利便性
オープンローミングは、公衆Wi-Fiにおける国際標準であり、一度設定を行うことで、世界中のWi-Fiスポットに安全に接続できます。このプロセスでは、以下のような利点があります:
- - 利用者は、GoogleやAppleのアカウントを使用して簡単にログインできる。
- - 不正アクセスを防止するため、正規のアクセスポイントのみが認証される。
運営者にとっても、匿名性を守りつつ不正利用が起きた際のトレーサビリティを確保できるため、安全にネットワークを運営できます。
3社の役割と強み
このプロジェクトに参加する3社はそれぞれ異なる専門分野で強みを持っています。AIストームは屋内用アクセスポイントを提供し、商業施設やオフィスでの安定した通信をサポートします。正興サービス&エンジニアリングは、厳しい環境にも対応できる屋外用アクセスポイントを提供しており、メッシュ機能を活用して柔軟なネットワーク構築を実現します。輝日株式会社は、アクセスポイントの集中管理を可能にするクラウド型コントローラーサービスを展開し、多様な料金プランを提供しています。
実証実験の成果
この新しい技術がどれだけの効果を発揮しているか、具体的な導入事例も紹介されました。鳥取砂丘や冷凍倉庫など、過酷な条件下でも安定して稼働する事例が報告されています。また、地域の商店街でもオープンローミング対応のWi-Fi提供が行われ、地域全体にネットワークが広がっています。
今後の展望
この3社は、今後も自治体や企業、教育機関、イベントなど多岐にわたる分野で、高性能な公衆無線ネットワークを提供していく計画です。特に、工場IoTやスマートシティの構築に向けた取り組みを強化し、持続可能で便利な通信環境を整えることを目指しています。AIストームは、革新的なソリューションを駆使して市場をリードし、中期的には時価総額500億円を目指すとのことです。
会社紹介
- 代表取締役:今井俊夫
- 所在地:東京都千代田区神田錦町
- 設立:1964年
- 事業内容:AI関連事業、ERP、IT機器販売など
- 代表取締役社長:佐藤大哲
- 所在地:東京都葛飾区
- 設立:2018年
- 事業内容:インターネット接続サービス等
- 代表取締役社長:柴田洋一
- 所在地:福岡県福岡市
- 設立:1960年
- 事業内容:配電機器、環境システムなど
この革新的な公衆無線ネットワークの先駆けとなる取り組みに、今後も注目していきたいですね。