ワイエスフードが持株会社体制へ移行
福岡県に本社を構えるワイエスフード株式会社は、2026年1月を目指して持株会社体制への移行を発表しました。この決定は、2025年9月29日の取締役会で承認され、今後の中長期的な企業戦略に基づくものです。
持株会社体制への移行理由
ワイエスフードは、これまで「九州筑豊ラーメン山小屋」というブランドを中心に、ラーメン業態を展開してきました。しかし、経営陣は、このままでは単一業態だけでは成長が難しいと判断しました。そこで、今後の経営方針として多様な業種を取り入れた総合飲食プラットフォームへと進化することを決定しました。
具体的には、2025年6月から新たな経営体制をスタートさせ、東京を中心に「焼肉やっぱ。」や「ROTISSERIE★BLUE」など、多様な飲食ブランドを取り込みました。これにより、単にラーメンだけでなく、和食、洋食、焼肉といった様々なジャンルを網羅した、多角的な事業運営を目指しています。
多ブランド戦略の強化
持株会社体制を導入することで、ワイエスフードは各ブランドの自律性を保ちながら、グループ全体の戦略を強化していく方針です。この体制により、調達や物流、製造などの事業を横断的に再構築し、効率的な経営を実現します。また、国内外でのM&Aをさらに加速させ、企業の成長を促進する計画です。
「WA Fusion」の推進
新たな経営理念として掲げられる「WA Fusion」は、「和」と「世界各国の食文化」を融合させた新しい食体験を提供することを目指しています。創業から55年以上の歴史を有するワイエスフードは、これまでの成功を基に、さらに多様な飲食業態を展開し、国内外での市場に進出していく考えです。
具体的なスケジュール
持株会社化の具体的なスケジュールも示されました。2025年11月には分割準備会社が設立され、同月中旬には会社分割契約が取締役会で承認される予定です。また、2025年12月には臨時株主総会が行われ、最終的に2026年1月に持株会社体制への移行が完了する見込みです。
社長のコメント
代表取締役社長の高田十光氏は、「持株会社化はゴールではなく、次の成長ステージの出発点です。『WA Fusion』を軸に新しい価値を創造し、株主やお客様、従業員すべてに魅力的な企業グループを築いていきたい」と強い意欲を示しています。
会社概要
ワイエスフード株式会社は、福岡県田川郡香春町に本社を置き、1994年に設立されました。現在、国内外で運営している店舗数は83店舗(国内)および25店舗(海外)に達し、さらなる成長を目指しています。今後の展開に目が離せません。詳細については、
公式ウェブサイトをぜひご覧ください。