医療DX時代に求められる医療情報技師の魅力と将来性
福岡市に位置する麻生医療福祉&保育専門学校が、2025年4月より「AI&診療情報管理士科」を新設します。この新しい学科は現代の医療現場で重要な役割を果たす「医療情報技師」の魅力と将来性を高校生に伝えることを目的としています。特に、医療情報技師の第一人者である鈴鹿医療科学大学の内藤道夫教授にインタビューを行い、AI時代における医療情報技師の価値について詳しく聞きました。
医療情報技師の役割とは
現代の医療現場では、電子カルテや様々な医療情報システムが必要不可欠です。これらのシステムを安全かつ効率的に運用する医療情報技師は、向上する医療の質を支える重要な存在です。
内藤教授は医療情報技師を「医療現場におけるジェネラリスト」と表現しています。医師や看護師は特定の治療行為を担うスペシャリストですが、医療情報技師は医療と情報の幅広い知識を活かし、院内の情報システム全般を管理し、外部機関との連携を行います。この職種は独自性が高く、多様な専門職の橋渡しをする役割を持っています。
「3つのC」が求められる
内藤教授は医療情報技師に求められるスキルとして、コミュニケーション(Communication)、協働(Collaboration)、調整(Coordination)の「3つのC」を指摘します。医療現場での信頼関係を築くために、日々の職員からのフィードバックを活かし、システムの改善に繋げることが重要です。これにより、効果的な医療環境が実現されます。
病院経営に貢献する医療情報技師
医療情報技師の職務は、システム管理にとどまりません。内藤教授の経験を聞くと、経営に直接響く場面が多数存在します。有名なエピソードとして、ある病院の電子カルテシステム導入に関する事例が挙げられます。通常の価格重視の選定方式から、性能やサポート体制も考慮に入れた選定方式に変更し、最終的に質の高いシステムを導入したという話です。これにより、医療の質が大きく向上しました。
このように医療情報技師は、病院経営の観点からも大きな影響を与えることができる職種であり、医療現場を支える重要な役割を担っています。
ゲーム好きな高校生にぴったりな職業
内藤教授は、医療情報技師に向いている高校生の特徴として、「興味・好奇心が旺盛なタイプ」を挙げています。「多趣味で、何にでも関心を持つ人」が医療情報技師としての適性があるという意見です。
たとえば、ゲーム攻略やPCの自作に興味を持つ学生は、問題解決に向けた柔軟な発想が求められるこの職業で大きな力を発揮できるでしょう。日々の興味が医療の未来に繋がるかもしれないのです。
医療の未来を担う医療情報技師
AI技術が進化する中、医療情報技師の役割はますます重要になります。内藤教授は「AIを使う側」として、医療情報技師の価値が向上すると主張しています。特に現場での適用を的確に判断できる力が求められ、医療分野における様々なフィールドでの活躍が期待されています。
まとめ
麻生医療福祉&保育専門学校は、内藤教授のインタビューを通じて、医療情報技師の魅力と重要性を広めています。今後も同校は医療現場の知見を教育に取り入れ、次世代を担う優れた人材育成に努めていきます。医療業界の新たな可能性を切り開くため、ぜひオープンキャンパスに足を運んでみてください。