AIチャットボット「WisTalk」がさらに進化
パナソニック ソリューションテクノロジー株式会社は、2025年5月に自社のAIチャットボット「WisTalk」をバージョンアップしました。この度の改良により、主に図表を含む文書の検索精度が20%向上しました。具体的には、独自にチューニングされたOCR対応のRAG(Retrieval-Augmented Generation)が新たに導入され、画像内の文字情報や表形式のデータをより正確に捉えられるようになりました。
WisTalkとは?
「WisTalk」は、社内の問い合わせやナレッジ活用をサポートするAIチャットボットです。既存のドキュメントを登録することで、広範な質問に自動で応答できるシステムを提供しています。この技術があることで、各種規定や専門文書を容易に検索し、生成AIが情報を要約して答えることが可能になります。
業務効率化やナレッジ共有に活用され、技術・開発・品質管理部門など多方面で導入事例が増加しています。また、今回のバージョンアップによって、図や表が多く含まれる文書においても、さらに効果的に活用されることが期待されています。
バージョンアップの主な内容
新しい検索エンジンによる精度向上
- - パナソニックグループ内での使用実績をもとに、検索エンジンを独自にチューニング。
- - ユーザーからの質問に対し、関連性の高い情報を抽出し、より正確な回答を提供します。
- - プレビュー表示が改善され、ファクトチェックも容易になっています。具体的には、検索精度が20%向上しました。
OCR対応の強化
- - 画像内にある文字情報の読み取りが可能となり、表形式の文書も高精度で処理できるようになりました。
- - ドキュメントの特性に応じて、ページ内に存在する画像や表に最適な読み取り処理を自動で選択します。
単語バリエーションの対応
- - 社内用語などのバリエーションを登録し、多様な表現の質問にも正確に対応します。
WisTalkの利用シーン
「WisTalk」は、単に問い合わせ業務に役立つだけでなく、社内のコーポレート部門や技術・開発・品質管理部門においても、その機能が幅広く活用されています。
具体的な利用シーンとしては、社員が規定に関する質問を送信すれば、WisTalkが瞬時に関連情報を抽出し、回答することで、業務のスピードを向上させます。また、専門知識が必要とされる技術的な問い合わせに対しても、正確な回答を提供することが可能です。このように、「WisTalk」は社内のさまざまな業務において、効率的かつ効果的な情報管理を実現しています。
まとめ
パナソニックのAIチャットボット「WisTalk」は、バージョンアップを通じて検索精度を大幅に向上させ、より高い回答精度を実現しました。これからも企業内でのナレッジ活用や業務効率化に寄与する存在として、さらに多くの場面で活躍が期待されます。詳しい情報は公式サイトにてご確認ください。 【公式サイト】
WisTalkの詳細