九段中等教育学校の生成AIワークショップ
2026年1月23日、千代田区立九段中等教育学校の生徒たちが、企業のDX推進を手がけるアルサーガパートナーズの本社で、校内生成AI「otomotto」の新機能についての成果発表会を行いました。このイベントは、生徒たちが生成AIを用いて未来に役立つアイデアを提案することを目的としており、教育技術の新たな可能性を示しました。
校内生成AI「otomotto」について
「otomotto」は、教育現場での生成AI活用を念頭に開発された特別なツールです。安全に利用できる環境を整え、生徒たちが創造的な思考を発揮できるようサポートしています。千代田区立九段中等教育学校は、文部科学省から「リーディングDXスクール」として認定を受け、このツールを導入しました。
発表会の概要
この発表会は、九段中等教育学校で行われた一連のワークショップの一環として実施されました。生徒たちはアルサーガパートナーズを訪問し、企業の取り組みを学んだ後、「AIをフル活用して『otomotto』の新機能を考えよう」といったテーマで取り組みました。生徒たちは2つのグループに分かれ、それぞれの視点から具体的な提案を行いました。
1班のアイデア:思考の相棒としてのAI
1班は、AIの利用方法を見直し、単なる検索ツールではなく「思考の相棒」としての役割を提案しました。彼らは、知識を得る際に考えが深まるためのアプローチが欠けていると指摘し、「思考を広げる存在」としてのAIを再定義。一例として、ユーザーが求める情報に対してAIが次に知るべきことを提案する機能を提案しました。このアプローチは、思考を止めない仕組みとして注目されました。
また、彼らは情報の偏りを防ぐためのアイデアも提出し、データの定期リセットなどの機能を摩角りました。審査員からは、このアプローチがユーザー視点に立ったもので、非常に興味深いとコメントされました。
2班のアプローチ:ユーザーの声を元にした調査
2班は、ユーザー調査に基づいた提案を行いました。彼らは160名のクラスメートにアンケートを実施し、使用実態を把握。実際に「otomotto」が主に文章添削にしか使用されていないことを発見し、生徒たちがテスト勉強や時間管理に苦しんでいることを突き止めました。その結果、彼らはそのニーズを満たすために三つの新機能を提案しました。
1.
目的別ナビゲーション:機能を分かりやすく提示するツール。
2.
自動スケジューリング機能:個別の学習計画を自動で作成する機能。
3.
テスト対策機能:教科書や範囲に基づいた問題作成機能。
これらのアイデアは、ユーザーがどう使っているのかを把握した上でのものであり、開発者側からも非常に有益な意見として評価されました。
最後に
発表を通じて、生徒たちは自らの視点を持ち、その考えを言葉で表現する力を養いました。アルサーガパートナーズの副社長は、生徒たちの提案や発表からビジネスの重要な考え方が自然に発揮されている点を評価し、プレゼン力の重要性についても言及しました。今後も、彼らは教育の場でテクノロジーを生かし、次世代のクリエイティブな人材を育成することに取り組んでいくことでしょう。