福岡とタイの高校生が築く国際交流の架け橋

福岡県では、毎年恒例となった「福岡県私立高等学校生徒アジア派遣研修事業」および「アジア留学生（短期）受入れ研修事業」が行われています。これらのプログラムは、福岡県内の高校生とタイやベトナムの学生が交流し、お互いの文化理解を深めるための重要な取り組みです。今回、福岡県私学協会は、2002年の開始以来、年間を通じて両国間の国際交流を推進しています。

アジア派遣研修事業の概要

2025年度の事業では、タイ・バンコクで福岡の高校生40名が参加し、学生たちは現地の家庭でのホームステイや学校生活、様々な文化体験を通じて、異文化理解や友情を育みました。特に、ホームステイの中では、地元の家庭と共に過ごすことで、タイ文化に直接触れる貴重な時間となりました。

研修内容の詳細

- ホームステイ: タイの家庭にて3泊。
- 学校生活: 同世代の学生との交流及び授業体験。
- 文化研修: 地元歴史文化施設の見学。
- 講話交流: 日本の大学に留学中のタイ人学生との意見交換。
- 企業訪問: 日本大使館や日系企業の見学。

また、派遣研修に臨む生徒たちは、事前に3回の研修を受け、訪問国の文化や歴史についての理解を深めました。これは、学生たちが異国の文化に対する敬意を持つことを助け、個々の成長にもつながっています。

アジア留学生（短期）受入れ研修事業

同時に行われる「アジア留学生（短期）受入れ研修事業」では、タイからの留学生を福岡に受け入れ、相互理解を促進します。福岡県内の私立高校生は、タイの留学生と共に過ごし、学校活動や文化体験を通じて国際的な視野を広げます。

受入れ研修の内容

- ホームステイ体験: 日本の家庭で4泊。
- 学校活動: 福岡の高校生との交流。
- 文化研修: 日本文化や歴史の学習。
- 企業訪問: 日本企業や地域の観光名所の見学。

受け入れた留学生たちは、日本の文化を学びながら福岡の魅力を体感し、地域における文化交流の重要性を認識します。

生徒たちの感想

参加した高校生たちは、それぞれの体験を通じて大きな成長を遂げました。ある生徒は、タイの友人との交流を通じて文化の共通点と相違点を学び、自身の英語力の重要さに気づいたと語りました。別の生徒は、ボランティア活動を通じて自分から行動する力を得たと述べています。これらの体験は、未来のキャリア選択に影響を与える貴重なものとなります。