アイシンの水素事業
2025-12-01 10:41:24

アイシンが舞鶴港でのグリーン水素実証事業に参加し新技術で未来のエネルギーを担う

アイシンが舞鶴港でのグリーン水素実証事業に参加



株式会社アイシン(愛知県刈谷市、代表取締役:吉田守孝)が、京都府で実施される「グリーン水素を活用した純水素燃料電池普及に向けた実証事業」に参加することになりました。このプロジェクトは、株式会社エノア(愛知県豊田市、代表取締役:青野文昭)と連携して行われ、2025年12月から2026年2月までの間に実施されます。

実証事業の概要


実証事業は舞鶴港国際埠頭を舞台にし、アイシンはペロブスカイト太陽電池と新たに開発した純水素を利用した固体酸化物形燃料電池(SOFC)を提供します。この取り組みは地域の防災力の向上と再生可能エネルギーの導入促進に寄与することを目的としています。

本プロジェクトでは、既存の太陽光発電設備とアイシンのペロブスカイト太陽電池の電力を水電解装置と関連機器に供給します。生成された水素は水素タンクに貯蔵され、その後、SOFCを使用して発電を行い、港湾施設の照明などに電力を供給します。これにより、水素を利用した防災用途への可能性を示すとともに、グリーン水素の実用性を実証します。

ペロブスカイト太陽電池の特性


ペロブスカイト太陽電池は、薄型で軽量、さらには柔軟性があるため、従来のシリコン太陽電池では設置が難しいさまざまな場所に対応可能です。アイシンは20年以上の有機系太陽電池の研究を基に、高い発電効率と耐久性を追求しており、湾港環境での実運用の検証を予定しています。

実際に舞鶴港国際埠頭に設置されたペロブスカイト太陽電池は、その柔軟性と軽量性により、建物の壁面などに理想的です。

SOFCの特徴と利点


固体酸化物形燃料電池(SOFC)は、水素と酸素の化学反応を利用して発電を行い、CO2を排出せずに高い発電効率を実現します。家庭用燃料電池「エネファームtype S」を通じて培った技術を活用し、効率的な発電と高耐久性を目指しています。

SOFCの発電能力は10kW級で、発電効率は60%以上と非常に高く、多くの場面での利用が期待されています。具体的なサイズは、幅1700mm、奥行き780mm、高さ1800mmとコンパクトで、設置も容易です。

アイシンの今後の取り組み


アイシンは、今後も環境や社会の発展に寄与する技術開発を進めていく方針です。「“移動”に感動を、未来に笑顔を。」という経営理念を掲げ、持続可能なエネルギー供給への貢献を積極的に行っていきます。

このプロジェクトは、アイシンにとって強い意味を持つ取り組みであり、地域社会との連携を通じて、より良い未来を目指していく姿勢を示しています。今後の展開にぜひ注目していただきたいと思います。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: ペロブスカイト アイシン 舞鶴港

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。