避雷ドームの導入
2025-08-04 11:29:22

インドネシア初の落雷対策「避雷ドーム」で社会貢献を実現

インドネシア初の落雷対策「避雷ドーム」で社会貢献を実現



エイトレント株式会社は、雷の多いインドネシアに新たな避雷対策「避雷ドーム」を導入しました。この革新的な技術は、従来型の避雷針とは異なり、落雷をそもそも引き起こさない仕組みを持っています。

新型避雷針「避雷ドーム」とは


「避雷ドーム」は、株式会社落雷抑制システムズが開発したもので、電極とキャパシタ構造により「お迎え放電」を抑制します。これにより、雷雲と地面との結びつきを防ぎ、落雷を抑えることが可能です。日本国内では、すでに4,300カ所以上の導入実績があり、その信頼性は折り紙付きです。

インドネシアでの社会課題


インドネシアは赤道直下の熱帯気候と山岳地形から、雷の発生が非常に高い国です。落雷による停電や設備損傷は、地域の産業活動や住民の生活に深刻な影響を与えています。特にデジタルインフラや通信機器は、落雷による電気的なトラブルに悩まされており、高度な雷対策が求められていました。

これまでの避雷針では、避雷効果を持たせる一方で、逆に雷を引き寄せてしまう「雷ミスリード」や、過電流によるデバイス障害といった問題が懸念されていました。それに対して「避雷ドーム」は、落雷を呼び寄せることなく、抑制することが可能なのです。

初導入の背景


インドネシアで初めての「避雷ドーム」設置は、現地法人を通じ、屋外駐車場および整備工場に行われました。雷による被害が頻繁に発生しており、高度な対策が急務とされていたため、今回の導入が実現しました。また、日本貿易振興機構(JETRO)の支援を受けて実現したことも大きな要因となっています。

導入のメリット


「避雷ドーム」を導入することにより、以下のようなメリットが期待されます。
  • - 停電や通信障害のリスクが低減: 落雷による影響を受けにくくなり、安定した運用が可能になります。
  • - 修理・交換コストの削減: 高価な機器を保護することで、トラブル時のコスト負担を軽減します。
  • - スタッフの安全確保: 落雷時の心理的負担を減少させ、安全な作業環境を提供します。
  • - ブランド価値向上: 施設全体の信頼性が高まり、安全性のアピールにもつながります。

今後の展望と展開


エイトレント株式会社の代表取締役社長、井谷吉利氏は、「避雷ドーム」がインドネシアの社会課題の解決に貢献出来ることを心から喜んでいます。今後は、導入した施設のパフォーマンスを確認しながら、さらなる現地展開を進めていく計画です。特にジャカルタやスラバヤの工場や物流センターへの導入拡大を目指しています。

同社は、既存の避雷針設備からのリプレイスも容易で、法律にも準拠しているため、スムーズな導入が可能です。屋外イベントや高所設置にも対応できるため、多くの場面での導入が期待されています。

最後に


インドネシアにおける「避雷ドーム」導入は、ただの技術の進化に留まらず、社会全体の安全性向上を目指す取り組みの一環です。地域の発展に貢献するこのプロジェクトが成功することを期待しています。


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