新金融モデル
2025-07-25 10:58:11

地域交通課題に挑む新たな金融モデル「チャリチャリ地域インフラ投資ファンド」

地域交通課題に挑む新たな金融モデル



福岡市を拠点とするチャリチャリ株式会社は、三菱UFJ信託銀行、ミュージックセキュリティーズ、インパクトサークルと共に、国内初のシェアサイクル用自転車を担保とした個人向け金融商品「チャリチャリ地域インフラ投資ファンド」を発表しました。このファンドは2025年7月からの販売を予定しており、地域の交通課題へ金融の力でアプローチする新たな試みとなります。

シェアサイクルによる地域課題解決の新しい形



今回のファンドは、福岡エリアに導入される1,100台の電動アシスト自転車を動産信託として活用。地域の資本で交通問題を解決する「金融の地産地消」を実現します。公共交通機関だけでは不十分な地域において、チャリチャリのシェアサイクルサービスは、日々の移動をスムーズにするための重要な手段としての役割を果たしています。

持続可能な公共交通への転換



少子高齢化や人口減少の進行により、公共交通の維持は喫緊の課題となっています。チャリチャリは2018年に福岡でサービスを開始し、これまでに3,500万回以上の利用実績を記録。2025年春には新たに志免町や粕屋町、那珂川市へとサービスエリアを拡大し、地域の移動ニーズに応えています。

飛躍の背景となる金融モデル



これまで地域の小規模事業者は、持続的なサービス提供のための資金調達手段が限られていました。一方、個人投資家も地域の社会課題に興味を持っていても投資機会へのアクセスが難しいという問題があります。そんな中、チャリチャリは、信託機能とクラウドファンディングを組み合わせたモデルを構築しました。

この「チャリチャリ地域インフラ投資ファンド」により、個人投資家も地域課題解決に直接参加できるようになり、投資に対する新たな意義を提供します。信託された資産から生まれる収益は、投資家に配当として還元される仕組みです。

各社の役割


  • - チャリチャリ: 福岡エリアを中心にシェアサイクルの運営と管理を行い、信託対象となる自転車を調達。
  • - 三菱UFJ信託銀行: 動産信託スキームを構築し、全体のプロジェクト設計を推進。
  • - ミュージックセキュリティーズ: クラウドファンディングプラットフォーム「セキュリテ」を利用し、投資家に向けた情報提供を行う。
  • - インパクトサークル: インパクトの可視化を行い、地域社会への影響を定量的に分析します。

投資のリアルな体験


投資を行った個人には、特典としてライドチケットが提供され、実際にシェアサイクルを利用できる機会も付与されます。これにより、投資の効果を実感し、地域経済への貢献を体験することができます。

まとめ


地域の交通課題を解決する新たな金融モデル「チャリチャリ地域インフラ投資ファンド」は、単なる投資ではなく、地域社会に根ざした持続可能な取り組みです。これを機に、福岡の交通改善に寄与するだけでなく、地域住民や投資家に新たな価値を提供することを目指しています。今後の展開に注目です。


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