新入社員のモチベーション向上には上司の信頼と創意工夫がカギ!
株式会社シェイクが2025年4月入社の新入社員を対象に行った調査によると、約6割の新入社員が入社後にモチベーションが向上したと回答しています。この調査は、入社から半年が経過した新入社員特有の心理や環境適応についてのリアルな声を集めたもので、彼らの力強い成長の要因はいったい何なのでしょうか。
調査の背景と概要
調査は2025年10月16日から18日の間に行われ、1,027名の新入社員が対象となりました。結果として出たデータには、彼らがどのように仕事に対する意欲を形成していったのかが反映されています。調査の詳細は株式会社シェイクのウェブサイトから快適にレポートとしてダウンロード可能です。
モチベーションが上がった新入社員は約6割
「仕事に対するモチベーションは入社時と比べてどのように変化したか」の問いに、以下のような回答が得られました。
- - 大きく上がった:19.8%
- - やや上がった:38.0%
- - 変わらない:26.5%
- - やや下がった:11.3%
- - 大きく下がった:4.4%
これからも明らかになったのは、モチベーションが向上した新入社員の多くは、周囲からの期待や信頼が要因として挙げられていることです。
モチベーションの要因は信頼と自己成長
新入社員がモチベーションを感じる要素を質問したところ、以下のような結果が得られました。特に、成長実感や人間関係が重要視されていることがわかります。
モチベーションが大きく上がった方の要因
- - 上司や先輩からの期待や信頼:46.8%
- - 自己成長の実感:39.4%
- - チームや同僚との関係性:36.0%
モチベーションがやや上がった方の要因
- - チームや同僚との関係性:37.7%
- - 自己成長の実感:36.4%
- - 上司や先輩からの期待や信頼:26.2%
この結果からも、上司や同僚からの認知度が高いことは、自己成長を感じる上での大きなドライバーであることがうかがえます。
期待のギャップと成長実感
一方で、モチベーションが下がってしまった新入社員は「給与や待遇」、「ワークライフバランス」などに不満を持っていることがわかりました。これらは職場環境の変化が大きな影響を及ぼしている可能性があります。特に、心理的な安全性の欠如や、期待する働き方とのギャップが多数の新入社員で見受けられます。
調査によると、成長実感を感じる新入社員の約8割が、新しいスキルや知識を取得し、自らの成長を実感しています。この成長は、企業の教育制度や上司からの評価によっても強化されていることがわかります。
業務への取り組み姿勢
新入社員の業務への取り組み姿勢はモチベーションの高さによって異なります。成長実感がある層では「自分なりに創意工夫をしながら取り組んでいる」と答える傾向が強く、逆に成長を実感していない層では「忙しさやプレッシャーから仕方なく取り組んでいる」といった消極的な姿勢が目立ちました。
このように、成長実感を高めるには自主的な姿勢が求められ、企業はそのための環境を整える必要があります。社員が挑戦することを支援し、失敗を恐れずに試せる職場は、成長の実感を高めやすいと考えられます。
これからの展望
調査結果では、今後も現在の会社で働き続けたいと感じる新入社員が全体の約6割に上りました。これは、組織内での人間関係や職場環境が前向きであることを示唆していますが、一方で転職を検討する新入社員も一定数存在しているという事実も見落とせません。表面的なモチベーションだけでなく、実際の業務環境や人間関係が、果たして彼らの成長をどのように持続させていくのか、企業の戦略が今後求められています。
まとめ
今回の調査から、新入社員のモチベーション向上のカギは、周囲の信頼や自己成長にあることが明らかとなりました。彼らの明るい声の裏には、まだ解決すべき課題が潜んでいます。企業は、この貴重な成長の時期に、彼らが感じる成長の実感や心理的安全性を高めていけるような支援を行う必要があります。知識の獲得と関係構築が、彼らの将来に向けた大きな支えであると同時に、組織としても更なる成長へとつなげていくのです。