東筑軒、かしわめしの原点回帰
福岡の食文化を支えてきた東筑軒が、今春より大麦入りかしわめしを廃止し、創業以来の伝統の味を復活させることを発表しました。1888年に創業し、大正から続くこの老舗は、世代を超えて多くの人々に愛されてきました。その背景には、変わらぬ「おいしさ」を求める強い決意があります。
新しい決断の裏側
昨今の米の価格高騰により、2025年の春に一時的に国産大麦を1割ブレンドする決定をしたものの、創業当初の潔い味わいを失わないための見直しが行われました。6ヶ月で約2倍に跳ね上がった米の仕入れ価格は、経営の判断に大きな影響を与えたものの、社としての今後の方向性を定める重要なきっかけにもなりました。
持続可能な美味しさ
「食材の選定は、私たちの美味しさへの挑戦の一環です。」と語るのは、代表取締役の山内裕太氏。東筑軒ではこのたびの取り組みを通じて、地域の農家との連携を深めながら、国産のうるち米のみで作る本来のかしわめしを守り抜く姿勢を強化しています。
伝統を踏まえた未来への挑戦
東筑軒のかしわめしは、地元の人々から特に支持されています。長年愛されてきた味を再構築する取り組みには、地域への思い、そして味に対する妥協を許さない揺るぎない信念が感じられます。大麦入りかしわめしの販売を廃止することで、今後は米だけのシンプルでありながら、深い味わいを追求していく方針です。
お客様の期待に応えるために
「食べた瞬間に、心が温かくなるような、おふくろの味を提出したい。」という山内氏の思いは、かしわめしに込められています。これからも地域の方々へ、そして次の100年を見据えた食体験を提供するために、東筑軒は愚直に前進していきます。かしわめしの復活は、ただのメニュー変更ではなく、地域と共に歩む決意の表れでもあります。
結論
福岡の象徴とも言える東筑軒のかしわめし。その復活は、新たな風を吹き込み、これからますます多くの人々に愛される存在になることでしょう。是非、皆様もその味を再び体感してください。
株式会社東筑軒
代表者:山内裕太
所在地:福岡県北九州市八幡西区堀川町4番1号
事業内容:弁当製造販売、仕出し製造販売、うどん店営業
公式サイトはこちら