D2Cメーカー向け学びの場『売れるD2Cつくーるフォーラム』の4年目スタート
福岡から発信される『売れるD2Cつくーるフォーラム』が、2025年9月に4年目を迎える。このフォーラムは、D2C市場に携わるメーカーの経営者と決裁者が集まる完全にクローズドな場として注目を集めている。このコミュニティは、同じ立場の仲間同士が互いに信頼できる関係を築き、率直に情報を交換することを目的に設立された。
経営者・決裁者限定の安心な場
『売れるD2Cつくーるフォーラム』では、外部の支援会社や関係者は一切排除され、実際に事業を運営している経営者同士が顔を合わせてディスカッションを行う。ここでは、広告戦略や商品開発、顧客関係管理(CRM)など多岐にわたるテーマを、実際の経験に基づいて話し合うため、具体的で実用的な知恵が生まれる。
厳格なルールが生む本音の対話
毎月開催されるフォーラムは、全てリアルでの参加を基本としており、オンライン参加は認めていない。そのため、参加者同士の懇親会も重要な機会であり、表面的な交流にとどまらない深い信頼関係の構築が促進されている。また、欠席や遅刻に関する厳格なルールと守秘義務が設定されているため、経営上の課題や失敗を安心して共有できる環境が整っている。
拡大するD2C市場の中での役割
近年のD2C市場は急速に拡大しており、2027年には数兆円規模に達すると予測されている。しかし、この勢いの中で多くの経営者がおさえているのが、広告費の高騰や顧客獲得単価の上昇、さらにはリピート率の低下といった共通の課題である。このフォーラムは、そうした問題を抱える経営者同士がリアルな体験をもとに学び合い、実践的な解決策を見出すための唯一無二の場となっている。
メーカー同士の繋がりが新たな価値を生む
『売れるD2Cつくーるフォーラム』の特徴は、純粋にメーカー同士が連携できる点である。参加者は、同じ立場から生まれる課題感を共有し、互いに解決策を模索することができる。成功体験だけでなく、失敗経験についてもオープンに語ることで、参加者全員の経営戦略に活かすことができる。また、他のメーカーとの新たな出会いは協業や共同開発のきっかけとなり、自然に新たなシナジーが生まれることも期待できる。
今後の展望
短期的には、会員同士の成功事例を積み上げ、それを基にした「フォーラム発の経営改善モデル」を広めることを目指している。中期的には、参加メーカーの数を増やしながらも質を重視したメンバーの構成を維持し、有数の信頼されるコミュニティを目指す。長期的には、参加者間での繋がりから、新しい事業や共同ブランドが生まれることで、D2C業界全体の未来を牽引することを目指している。
この取り組みは、直接的な収益には結びつかないものの、企業の認知度向上や信頼性の強化、さらには将来的な事業拡大の土台となる重要な一歩である。D2Cメーカーの経営者や決裁者にとって、安心して本音を共有できる貴重な場所。4年目の進化に注目したい。