福岡市のオフィスマーケット最新情報
2025年9月の福岡市オフィスマーケットに関する最新データが三幸エステート株式会社から発表されました。このレポートでは、空室率や募集賃料、さらにはテナントの移転動向について詳しく解説します。
空室率の現状
福岡市の全規模ビルにおける2025年9月の空室率は4.92%。これは前月から小幅に上昇した数字で、0.05ポイントの増加が見られました。この傾向の理由には、新築ビルの竣工や企業の自社ビルへの移転などがあり、一定の空室が生じていることが影響を及ぼしています。潜在空室率は6.36%で前月から横ばいのまま維持されています。
テナントの動向
そんな中でも、テナントの間では移転に向けた動きが活発になっています。より良いビルグレードへの改善や館内の増床を目指す動きが見られ、マーケットは前向きなトレンドを示しています。特に新築の大規模ビルでの成約も進んでいる点が注目で、今後もこの活発な動きが続くことが期待されます。
募集賃料の推移
福岡市の募集賃料も少しずつ上昇しています。2025年9月の平均募集賃料は15,399円/坪に達し、これは前月比で85円のプラスとなっています。賃料は15,000円台半ばで推移しており、引き続き安定したマーケットを形成しています。
博多駅エリアの開発計画
また、福岡市内の注目すべき開発計画として、博多駅の線路上に予定されていた「博多駅空中都市プロジェクト」の中止が発表されました。このプロジェクトは非常に希少な開発機会として注目されていたため、その中止はマーケットに影響を及ぼすことが予想されます。特に、その施行の難易度や人件費・資材価格の上昇が要因とされ、今後の市場供給に影響を及ぼす可能性があります。本計画に関連したビルでは多くの引き合いがあるため、既に高稼働での竣工が見込まれています。
今後の展望
このような状況から、福岡市のオフィスマーケットは新規供給の減少に伴い、需給バランスは引き締まった状態が続くと推測されています。市場の動向を注視しつつ、企業のニーズに応じた迅速な対応が求められることでしょう。
このレポートが福岡市内でのオフィス選定や企業戦略において有益な情報となれば幸いです。詳細なデータやさらなる情報については、三幸エステート株式会社の公式サイト(
三幸エステート)をご覧ください。