サンアンドホープが厚生労働大臣表彰を受賞〜障がい者雇用の先駆者としての取り組み〜

サンアンドホープが厚生労働大臣表彰を受賞

福岡県北九州市に本社を構える株式会社サンアンドホープが、令和7年度の「障害者雇用優良事業所等厚生労働大臣表彰」を受賞しました。この受賞は、障がい者の雇用推進に向けた同社の先進的な取り組みが評価されたもので、特にノーマライゼーションの理念を基にした働きやすい職場環境の構築が注目されています。

受賞の背景

サンアンドホープは、障がいの有無にかかわらず、すべての人が共に働き、活躍できる環境の整備を重視しています。具体的には、製造業における障がい者雇用のモデルケースを確立し、作業手順の改善やバリアフリーアクセスの整備に取り組んでいます。また、地域の学校や支援機関との協力によるキャリア支援や研修制度を充実させ、長期的な雇用定着率の向上を実現しています。これらの努力が、今回の表彰につながりました。

表彰式の模様

表彰式は2023年9月9日、東京都千代田区の丸ビルホールで行われ、厚生労働省の村山誠局長から表彰状が授与されました。この場にはサンアンドホープの常務取締役である大山康彦氏が出席し、企業としての意義を深く受け止めている様子が印象的でした。

代表者のコメント

代表取締役社長の中武英一氏はコメントの中で、「このたび受賞できたことを光栄に思う」と述べ、同社の創業以来の理念である「障がいを持つ方々の働く場所を守る」という使命に対する評価を強調しました。彼は、福岡と兵庫の2拠点で、園芸用・農業用の製品を製造する中で、障がい者がもたらす生産力の重要性を再確認したといいます。

働く場の確保

現在、サンアンドホープでは27名の障がい者が在籍しており、実雇用率は70％を超えています。これは、企業としての責任を果たすだけでなく、地域社会とのつながりを深める意味でも意義のある取り組みです。中武社長は、「今後もより強固な経営基盤を築き、全社員が安心して働ける環境を実現していく」と力強く宣言しています。