福岡から広がる新たな教育のカタチ
2025年10月31日、福岡市に本社を置く株式会社ボーダレス・ジャパンと、福岡県那珂川市にある八洲学園 福岡女子商業高等学校が、全国で初めて学校法人と包括連携協定を締結しました。この協定は、教育と社会を結びつけ、社会課題を解決するための学びの新たな形を構築することを目指しています。
包括連携協定の背景
ボーダレス・ジャパンは、SWITCH to HOPEの理念のもと、さまざまな社会問題に取り組み、世界14カ国で50を超えるソーシャルビジネスを展開しています。若者が社会課題に積極的に取り組む機会を提供するために、過去には学校や自治体との協力を通じて教育支援を行ってきました。
福岡女子商業高等学校とのこれまでの協働では、クラウドファンディング「ForGood」やエシカルパソコン事業「ZERO PC」、自然エネルギーによる「ハチドリ電力」の導入など多様なプロジェクトが実施されてきました。今後は、これらの取り組みを一つにまとめ、新しい実践モデルの基盤を作ることが求められています。
協定式の様子
協定締結当日は、福岡女子商業高等学校で調印式と記念講演が行われ、校長の柴山翔太氏とボーダレス・ジャパンの田口一成CEOが対談しました。彼らは「社会に希望を生み出す教育」と題し、生徒たちに情熱的なメッセージを届け、次世代のリーダーたちに期待を寄せました。
具体的な連携内容
協定に基づき、今後は次の5つの領域での協働が進められます:
1.
ソーシャルビジネスの授業・ワークショップ:社会課題をテーマに、実践者による講義が行われる。
2.
探究活動のサポート:PBL授業において、専門的なアドバイスと実践的なスキルを提供。
3.
マーケティング実践プログラム:SNS等を活用したプロジェクト運営を支援。
4.
教材の共同開発:双方の知見を生かして、教育カリキュラムを一緒に開発。
5.
教職員研修:ソーシャルビジネスや課題解決型授業に関する研修を実施。
学校法人八洲学園 福岡女子商業高等学校の魅力
福岡女子商業高等学校が掲げる教育方針は「挑戦を、楽しめ。」です。この学校は、商業教育の枠を超え、生徒自身の「やりたい」を大切にし、主体性を育む取り組みを展開しています。生徒が校則や制服デザインを自ら決めるなど、自由な学びが実践されています。
校長の柴山氏は、2023年にForbes JAPANの「Innovative Education 30」に選ばれるなど、全国の教育現場でも高く評価されています。彼は、教育の現場で生徒が自ら課題を見出し、解決策を考える力を育てることを重視し、「実践的な学び」を推進しています。
ボーダレス・ジャパンの展望
ボーダレス・ジャパンは、社会課題解決に取り組む企業として、今後もさまざまな教育機関や自治体との連携を深めていく意向です。この協定を基にして、福岡から全国へと広がるソーシャルビジネス教育モデルの実現を目指します。
おわりに
この包括連携協定が、福岡の若者たちに新たな学びの機会を提供し、社会を変える挑戦者となるきっかけとなることを期待しています。学校とビジネスが協力することによって、新しい教育の形が広がる未来を心待ちにしています。