アセットマネジメントOneが新たに未上場株式投資ファンドを設定
東京・千代田区に本社を置くアセットマネジメントOne株式会社は、国内未上場株式に対して実質的に直接投資を行う新たな私募投資信託、通称「パイロットファンド」を本日発表しました。このファンドは、外部ファンドを介さずにマザーファンドを通じて未上場株式を組み入れることを目的としており、将来的には公募投資信託への組入れも視野に入れています。
国内未上場株式の重要性
作成されたパイロットファンドの主な狙いは、未上場株式への直接的な投資を通じて、運用や評価、オペレーションに関する知見を蓄積することです。この結果、より多様な投資選択肢を提供し、国内株式投資の機会を広げていくことで、顧客の資産形成を支援することを目指しています。
この動きは、政府が制定した「スタートアップ育成5か年計画」とも関連しています。この計画ではスタートアップ企業への資金供給の重要性が強調され、2023年末には公募投資信託における未上場株式の組入れに関する規則が変更されました。これにより、スタートアップ企業の成長支援が進むと期待されています。
投資信託の新たな活用法
本ファンドによる投資は、上場企業だけでなく、未上場企業にも焦点を当てることで、従来の投資スタイルを超えた新たな価値を追求します。特に、スタートアップ企業は上場の際に「小粒上場」となってしまうことや、上場後に早期に株式が売却されることで成長が停滞する「死の谷」の問題が指摘されています。このような課題を解決するためには、未上場企業への投資が重要です。
アセットマネジメントOneは、ファンドを通じてこれらの企業との連携を強化し、持続的な日本経済の発展に寄与することを目指しています。今後も、様々な運用ニーズに応える新たな投資機会を提案し続けることで、顧客と未上場企業の双方にとっての豊かな未来を育む活動を続けます。
投資信託に関するリスク
投資信託は、株式や債券などの金融商品に投資するため、マーケットの状況や発行者の信用状態によって基準価額が変動します。このため、投資元本が保証されるわけではなく、基準価額が下落するリスクがあります。結果として、投資者は損失を被る可能性があることを十分理解しておくことが重要です。
また、投資信託の運用にはリスクや費用が伴います。具体的には、購入時手数料や運用管理費用(信託報酬)、さらには信託財産留保額などが存在します。これらはファンドによって異なるため、申し込みをする際には投資信託説明書を必ず確認することが求められます。
アセットマネジメントOneについて
アセットマネジメントOneは、2016年に設立され、日本国内で約72兆円もの運用資産残高を誇ります。「投資の力で未来をはぐくむ」を企業メッセージに掲げ、それに基づいた資産運用を行っています。今後もお客様のニーズに応え続けるとともに、未上場企業への成長支援を通じて日本経済のさらなる発展を目指していく所存です。