伝統と現代が交わる新しいスタイル
インテリアやライフスタイルにおける新しい表現を追求する壁紙ブランド「WhO(フー)」と、福岡・八女に拠点を置く地域文化商社「うなぎの寝床」。この二つのブランドが手を組み、八女の伝統工芸品「久留米絣」をテーマにした新たなコラボレーションプロジェクトが立ち上がりました。プロジェクトの目的は、久留米絣の美しさや歴史を再解釈し、現代の空間にどう融合させるかです。その結果、壁紙として16点の新ラインナップが誕生しました。
久留米絣の魅力と新たな挑戦
久留米絣は、日本三大絣の一つとして名を馳せる福岡の伝統工芸品です。その魅力は、独特の“ゆらぎ”に見られる絣模様にあります。糸の染色から織り上げるまでの専門的な作業を含む多くの工程を経て、この絶妙な表情が生まれるのです。製品は、単なる壁紙以上のものであり、着るものである「もんぺ」としても展開されます。
かすれていること自体が魅力であり、そのズレをいかに美しく見せるかが職人たちの努力の証でもあります。デザインユニット「pole-pole」は、職人との対話を通じてその美しさを見出し、新しい形での表現を試みました。
新ラインナップについて
今回の新しいラインアップには、「あべこべボーダー」と名づけられたデザインが含まれています。この名称は、壁紙の境界線で生じる「ゆらぎ」からインスパイアを受けており、視覚的な魅力を高めるために様々なカラー展開がなされています。「あべこべボーダー」は、現代的な空間にも調和し、居心地の良いインテリアを演出することができます。
価格は一律¥4,500/mで、手軽に取り入れやすいのも嬉しいポイントです。
展示会の開催
この新しい壁紙を披露する期間限定の展示会が、東京・清澄白河の「TOKYOBIKE TOKYO」で開催されます。会期は2025年10月22日(水)から11月3日(月)までで、同店は「街は楽しい」をテーマにしたライフスタイル提案を行っています。この展示に足を運ぶことで、福岡の伝統工芸品である久留米絣の新たな魅力を感じることができるでしょう。
展示会の詳細は以下の通りです。
- - 会期: 2025年10月22日(水)~11月3日(月)
- - 時間: 平日:11時-18時 / 土日:10時-18時 ※27日と28日は定休日
- - 会場: TOKYOBIKE TOKYO(清澄白河)
「WhO」と「うなぎの寝床」の役割
「WhO」は、2015年に設立された壁紙ブランドで、独自の美しい空間づくりを志向し、クリエイティブなデザインを提供しています。特に、国内外さまざまなブランドとのコラボレーションを行い、3,000点を超える個性豊かな壁紙ラインナップを展開しています。
一方、「うなぎの寝床」は地域文化商社として、福岡県八女市に根ざした商品やサービスを通じて、地域文化の価値を現代に伝える役割を担っています。双方のブランドが協力することで、伝統が未来へとつながる新しい価値を生みだそうとしています。
まとめ
福岡の伝統工芸品・久留米絣を使用した新しい壁紙は、ただの interior decoration に留まらず、地域の文化と技術を広める重要なプロジェクトでもあります。伝統を土台にしながらも現代的なデザインを取り入れることで、沢山の人々に、その価値を届けることができるでしょう。ぜひ、展示会に足を運んで、その魅力を直接体感してみてください。