三生医薬の新展開
2025-05-30 11:56:20

三生医薬がマレーシア営業所を開設し海外展開を加速

三生医薬がマレーシア営業所を開設



最近、三生医薬株式会社はマレーシア・ペナン州に新たに営業所を開設したことを発表しました。この営業所は、アジア、インド、中東を含む広域圏の市場を対象とする戦略的な拠点となります。同社は、健康食品やサプリメントの受託開発・製造を手掛けており、今後の成長が期待されるAIM(Asia, India, and Middle East)リージョンを本格的に攻める構えです。

マレーシア営業所開設の背景


世界的に健康意識の高まりに伴い、サプリメント市場の拡大が予測されています。2024年には約1,978億ドル(約29.7兆円)に達し、2033年にはさらに成長して3,576億ドルに達すると見込まれています。この成長市場の中でも、AIMリージョンは健康意識の向上と経済成長により特に注目されており、三生医薬にとっては新しい価値を創出するチャンスが広がっています。

特に、東南アジアでは生活習慣病の増加や食生活の変化、医療制度への不安感から予防型ヘルスケアに対する需要が急増しています。マレーシアやタイ、インドネシアでは、栄養補助食品が着実に普及しており、消費者のニーズに応じた製品の提供が求められています。一方、インドでは、都市化や可処分所得の向上が進み、特に働く世代を中心にサプリメントを活用するライフスタイルが定着しつつあります。

中東地域でも、イスラム圏ではハラール製品に対する需要が増加しており、特にUAEやサウジアラビアでは高まる健康意識に支えられ年平均7〜8%の成長が見込まれています。これは、三生医薬にとっても大きなビジネスチャンスとなるでしょう。

新たな取り組み


三生医薬のマレーシア営業所は、地域のニーズに基づいた製品開発や最適なマーケティング戦略を推進するため、3つの主な取り組み方針を掲げています。まずは、地域密着型の市場調査を通じて、各国の文化や消費行動の理解を深め、現地のニーズに応じた製品設計を行います。次に、信頼できる現地パートナーとの連携を強化し、持続可能な供給体制の確立を目指します。そして、地域特化型の品質保証体制を強化し、ハラール認証をはじめとした地域固有のニーズに応える製品提供を行います。

現地営業所の体制


マレーシア営業所には、海外営業や市場開発の専門人材が配置され、日本本社とも緊密に連携しながら市場調査や営業活動に取り組みます。具体的には、規制に対する理解を深めるとともにパートナーシップの構築を進め、様々な消費者の声に耳を傾けた製品づくりを行います。将来的には、製造拠点の現地化や効率的なサプライチェーンの構築も視野に入れ、マレーシアを基点にAIMリージョン全体に価値を提供する体制を整えていく予定です。

社長のコメント


三生医薬の代表取締役社長である今村朗氏は、本営業所の開設を「海外事業を本格化させる象徴的な一歩」と位置付けています。「単なる海外進出ではなく、日本で培ってきた製剤技術を生かし、現地の文化や制度に合わせた製品展開を行い、『信頼されるグローバルヘルスケア・パートナー』としての地位を築く挑戦です」と語る今村社長。AIMリージョンの多様な市場に対し、現地の声に耳を傾けた製品やサービスの創出に努める姿勢が伺えます。

営業所の概要


  • - 名称: 三生医薬 マレーシア営業所(Sunsho Malaysia Sales Office)
  • - 所在地: マレーシア・ペナン州
  • - 開設日: 2025年5月6日
  • - 対象地域: AIMリージョン(アジア、インド、中東)
  • - 主な機能: 市場調査、営業活動、パートナー開拓、製造拠点の検討

この新たな取り組みを通じて、三生医薬は日本の確かな技術をもとに、世界中の人々に健康のための選択肢を提供するグローバル企業としての成長を続けていくことでしょう。


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