北九州発のエコなハンガー、登場
2025年11月21日、福岡県北九州市の株式会社ビートルエンジニアリングから、環境に配慮した新商品『エコなハンガー』が販売されることが発表されました。この新たなハンガーは北九州市内で回収されたプラスチック資源を用いて作られており、地域のリサイクル活動を象徴する製品となっています。イオン九州の北九州市近郊5店舗での取り扱いが予定されており、多くの人々に環境意識を普及させることを目指しています。
商品の概要と特徴
『エコなハンガー』は、レディース・シルエットセーバータイプで、再生素材を70%使用して作られています。この商品は次のような特長を持っています。
1.
地域発の再生商品: 地元の市民から提供されたリサイクルプラスチックを活用し、地域に根ざす取り組みとして【MADE IN 北九州】を掲げています。
2.
リサイクルの成果を可視化: すべての世代に向けて、リサイクルの取り組みの成果を「見える形」で提供し、使い手に誇りを与える商品設計がされています。
3.
持続可能な価値創出: 環境に優しい商品として、次世代へつなぐ持続可能な価値をもたらすことを目指しています。
開発の背景
株式会社ビートルエンジニアリングは、北九州市との連携の下、「市民に見えるリサイクル」というテーマで地域資源を活用した商品開発を続けてきました。今年2月には、地域の子どもたちのアイデアを基に作成された学校用の引き出し『プラリーボックス』が話題となりました。この製品によって、家庭で環境について親子が話し合うきっかけが生まれ、リサイクルへの理解が深まりました。こうした経験を通じて、リサイクルの価値を多くの世代に届けるために『エコなハンガー』が開発されました。
北九州市とリサイクルの取り組み
北九州市では、2006年から家庭ごみのプラスチック分別を開始し、ごみの減量と資源化に取り組んできました。2022年4月には「プラスチック資源循環促進法」が施行され、2023年10月からは製品プラスチックの一括回収もスタート。これにより、さらなるCO₂削減が見込まれています。特に、北九州市が回収したプラスチックの再商品化計画は、2024年3月に九州で初めて国から認定されるなど、先進的な努力が注目されています。
企業情報
株式会社ビートルエンジニアリングは、2020年に設立され、北九州市八幡西区に本社を構えています。特別管理や産業廃棄物の中間処理事業を行い、2023年10月からは、家庭から集めたプラスチック資源物の処理を行うSRC工場が稼働しています。地域住民のリサイクル意識を高める商品を提供し続け、その役割を果たしています。 (詳細は会社HP:
beetleengineering.jp)
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『エコなハンガー』の販売開始を機に、リサイクル活動への関心がさらに広まり、地域の活性化につながることが期待されています。今後、北九州が全国的なリサイクルモデルとして発展することを願います。