環境省の脱炭素化推進モデル事業が始まる
環境省は、令和7年度に「バリューチェーン全体での脱炭素化推進モデル事業」に参加する企業を募集します。この取り組みは、脱炭素経営を実現するための重要なステップであり、自社だけでなく、取引先企業や業界全体との連携がカギとなります。
事業の目的と重要性
近年、地球温暖化が深刻化している中で、気候変動対策は企業経営の重要課題とされています。「脱炭素経営」を推進するためには、自社のGHG(温室効果ガス)の排出量を削減するだけでなく、バリューチェーン全体での排出量(Scope3)の計測と削減が必要です。本モデル事業では、企業同士の協力やデータの連携を促進し、GHG排出量削減を推進することを目的としています。
具体的な支援内容
本事業では、以下のようなエンゲージメントの取り組みを通じて支援を行います。
1. 取引先企業に対する排出量算定の支援
2. 効果的な削減計画の策定に向けた助言
3. 業界内のデータ連携の推進
4. 共通のルールやガイドラインの策定
特に、個社による取引先企業へのエンゲージメントを通じて、意識を高める活動や再生可能エネルギーの共同購入の検討などが求められます。このような取り組みは、単独では困難な場合も多いため、業界全体での協力が成功のカギとなるでしょう。
公募の詳細
本事業に参加したい企業は、応募条件を満たした上で、代表者が申請を行う必要があります。構成企業はグループでの応募が可能で、最大4社まで参加できます。また、金融機関などの支援機関も構成企業に含めることができます。
公募は令和7年5月13日から6月16日まで行われます。本事業についての詳細や応募方法は環境省の公式ウェブサイトをご覧ください。
ウェビナーの開催
公募にあたって、ウェビナーも開催されます。このウェビナーでは、エンゲージメントの意義や取り組み内容、選定基準などが詳しく説明されます。過年度のモデル事業の採択者も登壇し、実体験を交えてお話しされる予定です。参加は無料で事前登録が必要ですので、興味のある方はリンクを参照してください。
まとめ
脱炭素経営は企業の将来にとって不可欠な取り組みです。このモデル事業の一員となることで、環境保護に貢献できるだけでなく、ビジネスチャンスを広げることができます。バリューチェーン全体でのGHG排出量削減を目指し、共に前進していきましょう。