絵本『あのね あのね』の魅力
内田麟太郎氏と山﨑おしるこ氏のタッグによる新作絵本『あのね あのね』が、2025年3月4日(火)に発売されます。この作品は、迷いや不安を抱える子どもたちに向けた優しいメッセージを届ける内容となっています。主人公たちは、自然の中で生きるダンゴムシやカナブン、テントウムシ、バッタたち。彼らは親切にしてくれたアリさんに感謝の気持ちを伝えたいと思いながら、どうしても言葉が出てこないという共通の悩みを抱えています。
この絵本は、実は内田氏のお孫さんの体験からインスピレーションを受けて作られています。彼は、自分の気持ちを表現するのが難しく、急かされるとますます言葉が出なくなる傾向がありました。このような悩みを持つ子どもたちに向けて、内田氏は「焦らずゆっくりでいいんだよ」という優しいメッセージを伝えています。
作者紹介とその背景
内田麟太郎氏は、1941年に福岡県で生まれた詩人であり絵詞作家です。絵本や詩集など、多岐にわたる著作を持ち、数々の賞を受賞してきました。彼の作品には、子どもたちへの温かい視点が込められており、今回の『あのね あのね』もその一環です。また、絵を担当する山﨑おしるこ氏は、1994年に福岡県で生まれ、お笑い芸人として活躍しながら、イラスト制作においても才能を発揮しています。2024年には『だんごむしまつり』で絵本作家デビューを果たし、本作が彼の二作目となります。
『あのね あのね』のストーリー
物語の中では、虫たちが「ありがとう」と伝えたくても、もじもじして言葉を出せずにいる様子が描かれています。この心情は、多くの子どもたちに共感されることでしょう。言葉にできない自分の気持ち、そしてそれを表現できる勇気を持つことが、どれほど重要であるかをこの絵本は教えてくれます。
お知らせとイベント
発売日には、特別なイベントも行われます。3月2日(日)にはブックハウスカフェにて、内田麟太郎氏と山﨑おしるこ氏によるサイン本お渡し会が開催されます。この機会に、直接著者から本を受け取り、感謝の気持ちを伝えることができる貴重なチャンスです。
終わりに
『あのね あのね』は、内田麟太郎氏の温かい言葉と山﨑おしるこ氏の可愛らしいイラストが融合した、心に残る一冊となることでしょう。子どもたちが自分の気持ちを大切にし、表現できるようになることを願って、ぜひこの作品を手に取ってみてください。発売日を心待ちにしつつ、絵本が子どもたちの心を豊かにすることを期待しています。