自動搬送ロボット『HSRF-S1000』が福岡に登場！倉庫の課題を解消する新技術

自動搬送ロボット『HSRF-S1000』が福岡で新たな挑戦

株式会社OrLinKが、福岡県北九州市の株式会社ヘッズの最新モデル、AI自律型フォークリフトロボット『HSRF-S1000』の取り扱いを開始しました。この製品は、特に日本の倉庫運用における幾つかの課題を解決するために設計されています。従来のAGV (自動誘導車) やAMR (自律移動ロボット) では対応が難しかった、平置きされたクローズパレットや低床タイプのカゴ車の搬送が可能というのが大きなポイントです。

日本の倉庫運用における課題

多くの工場や倉庫では、平置きのクローズパレットや特殊な台車、低床カゴ車などの運用が行われていますが、従来の搬送システムでは十分に対応できなかったのが現状です。特に、パレットの差し込み位置を正しく認識できないことや、運搬物の特性によって自動化が難しく、作業者の負担が増すという問題がありました。それに対して、HSRF-S1000はまさにその“自動化できない領域”に挑戦しています。

HSRF-S1000の特徴

このロボットは、以下の特徴を備えています：

- AIによる平置きクローズパレットの認識: しっかりとフォークの差し込み位置を特定。
- 深層学習AI搭載: 隙間の見えないパレットでも位置を特定し、自動補正を実施。
- 安全性に配慮した設計: 低床カゴ車での衝突リスクを低減。
- 高精度なセンサー搭載: 3Dレーザーとビジョンセンサーで形状を正確に検知。
- スリムな設計: 既存レイアウトにも対応し、最小運用通路幅は1,300mm。

これにより、商業施設や工場の倉庫において、作業効率の大幅な向上が期待できます。特に、自動化を実現することで、作業員のヒヤリハットや破損リスクを大幅に削減できます。

利用シーンと導入の柔軟性

HSRF-S1000は、特に次のようなシーンでの利用が考えられます：

- トラックから荷下ろしした平置きパレットを自動的に入庫する操作。
- 工程間でのパレットや特殊なカゴ車の自動搬送。
- レイアウトを変更せずに、最初は1台の導入から試すことが可能。

このような高度な柔軟性を持つHSRF-S1000は、既存の運用にスムーズに統合できる点が利用者にとって大きなメリットです。

高度化する搬送制御

また、Roboticsの単体動作だけでなく、OrLinKが提供するLink-WES/WCSと連携することで、より洗練された搬送制御を実現します。これは倉庫/工場内の搬送を最適化するためだけでなく、WMS（倉庫管理システム）、ERP（企業資源計画）、及び自動倉庫など、様々な上位システムとのデータ連携を便にするものです。これにより、より効果的な効率化が図れます。