卵の価格高騰、購入行動に変化の兆し - ドラッグストアの利用上昇

卵の価格高騰、購入行動の変化

近年、卵の価格が高騰しているという実感を持つ消費者が多い中、株式会社mitorizが実施した調査によると、約90%が卵が高くなったと感じていることがわかりました。この背景には、物価の上昇が影響していると思われますが、消費者の卵に対する購入行動も変わりつつあります。

購入時の重視ポイント

調査によると、卵を購入する際に最も重視されるのは「安さ」で、73.7%がこの項目を選びました。これは、2023年の調査と比較して3.3ポイント増加したことが特徴です。特に、物価が上昇する中で、需要に応じて安価な商品を求める消費者の姿勢が顕著に表れています。

また、「味」や「賞味期限」も重要視されていますが、価格に対する重視度は高まっている傾向があります。このように、消費者の間で価格に敏感になる状況が伺えます。

購入先の変化

卵の購入先を見てみると、依然として「スーパー」が圧倒的で93.7%を占めていますが、ドラッグストアも29.5%と徐々に増加しています。この動きは、2021年から続いており、今後さらに定着する可能性があります。特に、家庭用品や食品を扱うドラッグストアの利便性が支持されていると考えられます。

価格への意識と行動

最近の消費者行動を分析すると、32.5%が「安く買える店を探して購入する」と回答しています。一方で「価格を気にせず買う」とする割合は減少しており、消費者の多くが価格を重視した購入を行っていることがわかります。

特に、卵の購入価格帯は「200円〜249円」が最も多く、39%を占めていますが、実際の購入価格と理想的な価格には大きなギャップが存在しています。理想の価格帯として、80%以上が199円以下を希望していることが調査から明らかになっています。

高級卵の購入経験

さらに、卵の高騰を受けて、高級卵を購入する人が増えていることも注目されています。調査結果によると、30%以上の消費者が高級卵を購入した経験があると回答しています。特に、40代以上の層でこの傾向が顕著です。高級卵の価格が普通の卵とあまり変わらなくなってきたため、経済的に余裕のある世代が選択する場面が増えたのかもしれません。