訪問看護の業務効率化を実現するAI新サービスの登場
在宅医療サービスを推進する株式会社eWeLLは、訪問看護に特化した効率化を図るAIサービス「iBow AI訪問予定・ルート」を2026年7月1日から有償提供開始します。この新しいサービスは、訪問看護師の業務を大幅に効率化し、質の高い医療を地域に提供することを目指しています。
1. 背景と目的
訪問看護の現場では、患者の状態や訪問頻度、看護師の勤務スケジュールといった複雑な要素が絡み合うため、訪問予定の作成は長年の課題となってきました。これまでは経験豊富なステーション管理者の直感と経験に依存することが多く、属人化や工数負荷が生じ、急変時の対応も難しいという問題がありました。
この問題に立ち向かうため、eWeLLは2014年に「iBow」を提供開始し以来、約1億件のデータを蓄積し、訪問看護の業務フローを詳しく理解してきました。この経験を基に、AIによる自動最適化機能を持つ「iBow AI訪問予定・ルート」を開発したのです。
2. 新サービスの特徴と機能
「iBow AI訪問予定・ルート」は、利用者情報や訪問計画、看護師の勤務条件、地理情報をもとに、最大1ヶ月間の訪問スケジュールと移動ルートを自動的に最適化します。これにより、ステーション管理者は大幅に工数を削減し、より効率的で公平な訪問予定を提示することが可能になります。
2.1 一括最適化機能
このサービスの特筆すべき機能の一つは、最大1か月の訪問予定を一括で最適化できる点です。従来の方法では日単位の調整が必要でしたが、これにより看護業務の全体像を把握しやすくなります。
2.2 リアルタイム再編
急変やキャンセルが発生した場合でも、ワンクリックでルートを再編成する機能が搭載されています。この機能により、看護師は迅速に対応し、患者に対するサービスの質を維持できます。
2.3 柔軟な予定生成
さらに、サービスは利用者のニーズに応じて、予定のパターンを調整することも可能です。これにより、現場の柔軟な対応が可能になり、様々な患者に対して最適な看護が提供できます。
3. 提供開始と価格
「iBow AI訪問予定・ルート」は2026年7月1日から有償提供が始まります。料金は訪問件数に応じたシンプルな体系となっており、訪問件数×30円と設定されています。事前の申し込みも100件以上を超えるなど、業界からの注目が高まっていることが伺えます。
4. eWeLLのAI活用スタンス
eWeLLは単なる業務改善に留まらず、AI機能をサービスとして構築し、収益化を図ることに力を入れています。これにより、訪問看護分野でのAI導入の先駆者として位置付けられています。
代表取締役社長の中野剛人氏は、「訪問看護に携わる皆が、療養者と向き合う時間を増やすことがサービスの目的です。2040年に向けて在宅医療の重要性が増す中で、地域医療を支えるための独自のソリューションとしてこれを提供してまいります」と語っています。
5. 結論
eWeLLが提供する「iBow AI訪問予定・ルート」は、訪問看護の業務を革新し、地域医療の質の向上を目指す重要なステップです。デジタルトランスフォーメーションを推進し、訪問看護師の業務効率を格段に向上させるこの新サービスは、今後の在宅医療の未来に大きな影響を与えることが期待されています。