35年の伝統、博多祇園山笠『十三番山笠ソラリア』の魅力
西日本鉄道が運営する福岡の商業施設、ソラリアプラザにて、2025年7月1日から7月14日までの間、博多祇園山笠の「十三番山笠ソラリア」が奉納・披露されます。この催しは、福岡の夏の風物詩として広く親しまれており、今年で35年目を迎えます。
歴史の重みを感じる飾り山笠
初めて奉納されたのは1991年で、以来、歌舞伎や地域の歴史をテーマにした装飾が、毎年多くの来館者を楽しませてきました。今年の標題は「決戦壇ノ浦」、見送りのテーマは「宰府浦ノ城合戦」です。
表: 決戦壇ノ浦
「決戦壇ノ浦」は、平安時代末期に起こった源平合戦の最終決戦、壇ノ浦の戦いをテーマにしています。この戦いでは、源氏が平家を追い詰め、義経の象徴的な八艘飛びのシーンが特に有名です。飾り山笠では、この義経の迫力を再現し、多くの観客を魅了します。
見送り: 宰府浦ノ城合戦
見送りのテーマである「宰府浦ノ城合戦」は、南北朝時代に太宰府で起きた合戦を描いています。この合戦では、武藤少弐と菊池が手を結び、九州探題の一色氏を撃退するドラマチックな展開がありました。このエピソードを飾り山笠で表現し、地域の歴史を再発見する機会となります。
2025年度のスケジュール
2025年の山笠の流れは次の通りです。
- - 6月24日(火)10時〜 棒締め
- - 6月27日(金)〜 6月29日(日) 飾りつけ
- - 6月30日(月) 総仕上げ
- - 7月1日(火)10時〜 御神入れ
- - 7月1日(火)〜 7月14日(月) 奉納・飾り山笠披露
会場は福岡市中央区にあるソラリアプラザの1階、イベント広場「ゼファ」。毎年多くの方々が訪れ、天候を気にせずに飾り山笠を楽しむことができます。
アーティストと山大工
今年の「十三番山笠ソラリア」では、博多人形師の置鮎正弘氏が表の飾りを手がけ、見送りの飾りは西山陽一氏が担当します。また、山大工棟梁として野中力氏が制作に参加します。彼らの技術とセンスが結集された作品は、見る者に感動と迫力を与えます。
まとめ
2025年の博多祇園山笠「十三番山笠ソラリア」は、歴史のドラマを感じさせる飾り山笠の展示とともに、福岡の夏を彩ります。ぜひその迫力を体感しに、ソラリアプラザ「ゼファ」に足を運んでみてください。色とりどりの飾り山笠が、あなたを待っています。多くの地域愛に支えられたこの伝統行事を、ぜひお楽しみください。