福井コンピュータ、業界初の3D表示技術搭載の新システムTREND-POINTを発表

福井コンピュータが革新をもたらす新しい3D点群処理システム

福井コンピュータ株式会社が、新しい3D点群処理システム「TREND-POINT」の最新バージョンを2025年秋にリリースすることを発表しました。このシステムは、業界でも初めてとなる3D表示技術を搭載しており、特に建設業界における計画や計測、記録業務の効率を大幅に向上させることが期待されています。

新たに搭載される3D技術とは？

今回の「TREND-POINT」では、革新的な「3D Gaussian Splatting」という技術が採用され、高精細で滑らかな3Dシーンの表示が可能となります。この技術は、3D空間に配置されたガウス分布を利用してシーンを表現し、その情報を2D画像としてレンダリングするものです。これにより、特に細部まで表現できることから、シミュレーションやデジタルアーカイブなど様々な分野での活用が見込まれています。

3D点群と写真の重畳表示の導入

新システムの特筆すべきポイントの一つが、点群データと写真を重ねて表示する機能です。これにより、正確な座標を持つ点群データと視認性の高い写真を組み合わせた簡潔な表示が可能になります。これまでの点検業務や計測、トレース作業において、さらに高い精度と効率をもたらすでしょう。

AR出力による出来形ヒートマップ

加えて、出来形ヒートマップをARデータとして出力できる機能も新たに追加されます。この機能は、令和7年度の3次元計測技術を用いた出来形管理要領（案）に基づいており、「デジタル技術（AR等）を用いた出来形立会確認」に活用されます。これにより、立会確認の作業も効率化が図られることが期待されています。

リリースの詳細

「TREND-POINT」の最新バージョンのリリースは2025年秋を予定しています。具体的な機能や価格については、リリースの時期が近づき次第、改めて発表されるとのことです。この新しいシステムは、建設業の現場での作業スタイルを根本的に変える可能性を秘めています。福井コンピュータがどのような革新をもたらすのか、今後の動向に目が離せません。