北九州の台所、旦過市場の100年の記憶
北九州市に位置する旦過市場は、100年以上にわたって地域住民に愛されてきた「北九州の台所」として知られています。この市場は、長年にわたって人々の生活に寄り添い、旬の食材や地元の名産品が並ぶ場所です。現在、さらなる発展を目指し再整備が進められていますが、その過程で、市場の魅力や人々の記憶を未来に伝える取り組みが行われています。
未来に向けた新たな一歩
北九州市では、「わたしと旦過~写真と想いでつなぐ旦過の記憶~」のテーマの下、令和7年11月から令和8年1月末までの期間中に、市場にまつわる思い出やエピソードを募集しました。その結果、約200件の貴重な写真やストーリーが集まりました。これらは、単なる過去の記録ではなく、旦過市場の成り立ちを支えてきた人々の心の中に生き続ける記憶のかたちです。
北九州市立大学の学生たちもこのプロジェクトに参加し、各店舗を取材。店主たちの思いや、日常の風景を切り取ることで、現在の旦過市場を“今”の姿として残しています。音や香り、色彩すらも感じさせるような、温かみのある記録がここにあります。
かけがえのない日常を振り返る
デジタルフォトブックの根幹には、日常の中での旦過市場の風景が刻まれています。子供の頃に母親と手を繋いで歩いた市場の賑わいや、初めて訪れた際の感動、新しい店と常連の店主との出会いなど、これらはすべてかけがえのない人生の一部です。それぞれのストーリーは、旦過市場が持つ「人情」の温かさを感じさせるものばかりです。
学生たちの気づき。人との距離が縮まる場所
取材にあたった学生たちは、旦過市場に対して抱いていた先入観を少しずつ克服していきました。「通りが暗い」「常連さんだけが集まる場所」という印象が、店主との対話を通じて変わり、市場を歩く中で自然に人々と会話するようになりました。取材を通して彼らが感じたのは、旦過市場に根ざした人情味です。店主たちの人生の物語がそのまま商品の魅力へとつながり、「この人から買いたい」と思わせる力が備わっています。
デジタルフォトブックとアクセスカードの紹介
北九市では、このデジタルフォトブックを多くの人々に知ってもらうために、特製の「アクセスカード」を全5種類(うち1種類はシークレット)制作しました。各カードにはQRコードが付いており、デジタルフォトブックにアクセスできるようになっています。市内の観光案内所や宿泊施設で配布される予定です。
全種類を集めて楽しむのも良いですし、友人との交換を楽しむのも一興です。旦過市場の記憶に触れながら、未来への足がかりを感じる機会をぜひ体験してください。
この「旦過市場デジタルフォトブック」は、多くの人々にとって思い出を振り返り、そして新たな気づきをもたらす貴重な作品となることでしょう。ぜひ、現地でその魅力を体感してみてください。