介護職員の健康を守る新たな取り組み
福岡市と株式会社ココロミルが手を組み、介護職員のWell-being向上を目指して新たな共同事業を実施しました。このプロジェクトは「福岡100ラボ」に採択され、介護職員が直面するストレスや健康問題に対する新たなアプローチを提供します。
ホーム心臓ドック®の導入
ココロミルが展開する「ホーム心臓ドック®」は、医療機関でも使用される高精度な小型心電計を用いて、心電図を長時間にわたり取得し、心臓病の早期発見を可能にするサービスです。この技術により、不整脈だけでなく、ストレスや睡眠の質も可視化され、利用者の健康をサポートしてくれます。
今回のプロジェクトでは、特別養護老人ホーム「マナハウス」にて、介護職員を対象に心電図検査を実施しました。長時間労働やストレスに悩まされやすい介護職員にとって、自分自身の健康をチェックすることは非常に重要な意味を持っています。
介護職員の健康状態の把握
プロジェクトに参加した20名の従業員を対象に、事前アンケートと「ホーム心臓ドック®」によるストレス評価を実施しました。その結果、65%の介護職員が無自覚なストレスを抱えていることが明らかになりました。健康診断では見逃されがちな微細な心疾患のリスクを、この機器を通じて早期に察知することができます。
また、受検結果に基づいたアンケートでは、検査を受けた介護職員の65%がストレス解消や睡眠の質に対する意識が向上したと報告。具体的な行動変容として、アロマやストレッチの導入、睡眠環境の見直しが挙げられています。
職員からの高い評価
さらに、調査に参加した95%の職員が同僚にも「ホーム心臓ドック®」を薦めたいとの回答を寄せています。この結果は、介護職員や施設管理者にとって、Well-being向上のための有効な手段であることを示唆しています。
介護現場の未来を見据えて
本プロジェクトは介護職員の健康意識を高めると同時に、介護業界全体の人材確保や定着率向上にも寄与することを目指しています。高齢化が進む現代において、介護職の需要はますます高くなるため、職員の心身の健康を守る取り組みが急務です。
今後もココロミルは、多くの人々が自分自身や家族の健康を可視化し、健康寿命やQOLを向上させるサポートを続けていくことを約束します。福岡市の地域社会に根ざしたこの取り組みは、全国各地に広がっていく可能性があります。
プロジェクトの実施概要
- - 実施場所: 特別養護老人ホーム「マナハウス」 (福岡市西区)
- - 実施期間: 2025年1月27日〜2025年2月28日
- - 対象者: 介護職員20名、管理者4名
まとめ
福岡市の介護職員を対象とした「ホーム心臓ドック®」による健康支援プロジェクトは、職員の健康意識を高め、多くの人のWell-being向上に寄与することが期待されています。心のケアと身体の健康が両立する社会の実現に向かって、今後の展開に注目です。