サイバー大学が福岡市立高校と高大連携協定を締結し新たな教育の扉を開く

サイバー大学と福岡市立高校の新たな取り組み

2025年2月12日、サイバー大学は福岡市立の4つの高等学校との間で新しい高大連携の包括協定を締結しました。この協定は福岡市の構造改革特別区域計画を受けたもので、高校生に無料で大学のオンライン授業を提供することを目的としています。

今回の協定に名を連ねた学校は、福岡市立福翔高等学校、博多工業高等学校、福岡女子高等学校、福岡西陵高等学校です。これらの学校の学生は、2025年度の春学期から、サイバー大学の正規のオンライン授業科目を無償で受講することができます。

教育の未来を照らす目的

サイバー大学は2007年の開校以来、IT人材の育成に努めてきました。今回の協定は、各校との協力を通じて、地域の高校生の能力を引き出し、学校教育を新たな段階へと進めることを目指しています。この連携は、地域社会の発展にも寄与することを期待されています。

提供される授業科目は「データサイエンス入門」で、15回にわたる内容が組まれています。データサイエンスの基礎や人工知能の社会的背景などを学ぶこの科目は、学生が理工系分野に進むきっかけを与えるものです。特にデジタル社会においてデータを使いこなす能力は、必須のスキルとなっており、高校生が大学の知識に早く触れることができる貴重な機会を提供します。

質の高い教育を無料で

このオンライン授業は、科目等履修生として大学レベルの教育を無償で受けられるため、福岡地区の高校生にとって大きな利点です。授業を履修し、合格した高校生には単位が与えられ、デジタル証明としてオープンバッジが発行されます。これにより、学んだ知識やスキルを証明する手段も整っています。

未来を見据えた教育の展望

協定の代表者である福岡市立高等学校校長会の福岡哲朗会長は、この連携が高校生に優れた教育機会を提供する画期的な試みであると語ります。また、サイバー大学の川原洋学長もこの機会を生徒の未来に繋がるものと確信しています。データサイエンスやAIに関する基礎を学ぶことで、学生は将来の進路をより広げることが期待できます。

サイバー大学の概要

サイバー大学は福岡市が認定した構造改革特別区域に基づき、文部科学省の認可を受けて設立された完全オンラインの大学です。「情報革命で人々に学習の機会を」を理念に掲げ、学べる学部としてIT総合学部を用意しています。独自に開発されたeラーニングプラットフォーム「Cloud Campus」を活用し、学生はいつでも自分のライフスタイルにあわせて学べる環境が整っています。

このように、高校生が大学教育に触れ、専門的な知識を習得できる機会が広がることは、今後の福岡地域にとって非常に重要なステップです。