ワカフ資産と農業
2025-08-24 10:41:17

インドネシアのワカフ資産活用に向けたスペースシードホールディングスの取り組み

スペースシードホールディングスとインドネシア・ナズィル協会の連携


2025年8月21日、スペースシードホールディングス株式会社は、インドネシア・ジャカルタにあるインドネシア・ナズィル協会(ANI)を訪問し、ワカフ資産の活用に関する意見交換を行いました。この会合には、代表取締役社長の鈴木健吾氏とPT AwinaのCEO、アナンダ・セティヨ・イバンナント氏が出席し、ANIのイマム・ヌル・アジズ会長から温かい歓迎を受けました。

ワカフとは?


ワカフ(Wakaf)は、イスラム文化における寄付や信託の制度であり、社会や地域のために資産を提供し、その収益を公共の利益に役立てる仕組みです。教育や医療、農業の分野で幅広く活用され、社会基盤の醸成に貢献しています。

CWLSの概要


一方、CWLS(キャッシュ・ワカフ・リンク・スークーク)は、インドネシア政府が導入した金融スキームです。このスキームは「現金ワカフ」と「イスラム債券(スークーク)」を組み合わせたもので、信仰に基づく寄付によるワカフ資金を政府が発行するスークークを通じて運用し、その利益を教育、医療、インフラ整備などの社会貢献プロジェクトに還元する仕組みです。これにより、社会的な意義と経済的持続性を同時に追求することが可能になります。

具体的な協議内容


今回の訪問では、日本の先進的な技術や資本とインドネシアのワカフ資産を組み合わせる可能性について議論が交わされました。特に農業の生産性向上や健康食品、ヘルスケア分野における共同プロジェクトに対する関心が高まっています。初回の顔合わせとなったこの会合は、今後の具体的な事業モデルや投資枠組みについてさらに議論を重ねるための重要なステップとなります。

スペースシードホールディングスは、ANIをはじめとするインドネシアの関係機関と連携し、パームシュガーやリュウガン、コーヒー、カカオ、海藻などの一次産業の生産の効率化や高付加価値化を推進することで、社会的・経済的価値を両立させる新たな協力モデルを構築することを目指しています。

PT AWINAの役割


PT AWINAは、再生可能エネルギーと廃棄物管理を核に、SDGsに関連する地球規模課題への貢献を掲げたインドネシアの企業です。同社は、風力エネルギーや太陽光、バイオマスに加え、廃棄物管理など多岐にわたる事業を展開しており、日本やインドネシアの企業と連携しながら市場調査や事業評価を行っています。

スペースシードホールディングスについて


スペースシードホールディングスは、「SFをノンフィクションにする」というミッションのもと、投資や研究、事業創出を行う宇宙系ディープテックベンチャービルダーです。同社は、発酵技術やロンジェビティー技術の社会実装を支援したり、社会課題を解決する事業の創出に取り組んでいます。また、2040年までに宇宙居住のための技術を整えることを目指して活動を展開しています。

このように、スペースシードホールディングスとインドネシア・ナズィル協会の連携は、ワカフの利用を通じた地域貢献の新たな可能性を開くものであり、今後の発展が期待されます。


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