蓮井幹生個展
2025-09-05 10:55:36

蓮井幹生個展「十七の海の肖像」で探求する原発と海の関係

蓮井幹生個展「十七の海の肖像」開催中



福岡・中央区のYUGEN Galleryでは、蓮井幹生の個展「十七の海の肖像」が開催中です。この展覧会では、2023年から2025年にかけて、蓮井が日本各地の原子力発電所の風景を撮影し、その結果生まれた17点の海景作品が展示されています。特に、青森県の大間原発を除く全国の発電所周辺の海の姿を捉えた作品が目を引きます。展示の初日である8月23日(土)には、写真家・喜多村みか氏をゲストに招いたスペシャルトークイベントも行われました。

トークイベントでは、蓮井と喜多村が「原発」と「自然と文明の関係性」というテーマについて対談を繰り広げました。二人は、それぞれの作品に共通するメッセージや視点を語り合い、観客との深いつながりを築く時間を創出しました。蓮井は「海は見えないものが映る」と語り、一見穏やかな海の奥に潜む目に見えないものへの想いを語りました。また写真が持つ力についても、「過去を記録するだけでなく、未来を映す力もあり得る」と述べ、その表現の幅を広げていく可能性について触れました。

喜多村は、長崎や広島のような被爆地を題材にした取材経験を基に、社会的テーマを作品にすることの重要性を重視し、真実に対する写真家としての責任についても考察を深めました。これらの深いメッセージは来場者の心に響き、参加者は作品に対する理解をより一層深めていくことでしょう。

トークイベント後には質疑応答の時間も設けられ、来場者からの質問に蓮井と喜多村が丁寧に答えました。写真を通じて社会をどう見つめ、どう表現するかという対話の中で、写真の持つ力を再認識する貴重な機会となりました。アートが持つ静かな力と、その見えない部分を写し出す挑戦は、私たちに新たな視点を提供してくれます。

開催概要


  • - タイトル: 十七の海の肖像
  • - 期間: 2023年8月23日(土)〜9月15日(月・祝)
  • - 開館時間: 11:00〜19:00(最終日のみ17:00終了)
  • - 定休日: 火曜日
  • - 場所: YUGEN Gallery FUKUOKA
  • - 住所: 福岡県福岡市中央区大名2-1-4 ステージ1西通り4F
  • - 入場料: 無料
  • - 作家在廊日: 8月23日(土)【終了】

なお、展示作品はYUGEN Galleryの公式オンラインストアでも購入可能です。興味のある方は是非ご覧ください。

蓮井幹生のプロフィール


蓮井幹生は1955年に東京都で生まれ、幼少期から写真に触れる環境で育ちました。アートディレクターとして広告などの業界にも携わり、独学で写真を学んだ後、さまざまなジャンルで活動を展開してきました。国内外で数多くの受賞歴も持ち、その作品は美術館にも収蔵されています。

アートギャラリーYUGENの特別な思いは、幽玄という日本特有の美的概念に根ざしています。このギャラリーは、新進気鋭のアーティストたちの作品を広く紹介しており、静謐で深い美しさを持つ現代アートを展鑑する場所として人気を集めています。もっと多くの方々にその魅力を届けるため、アートを通じて新たな対話を促進する場であることを目指しています。詳細についてはYUGEN Galleryの公式サイトをチェックしてください。


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