福岡の地方企業向けAI導入セミナーで新たな取り組み紹介
2026年4月16日、福岡商工会議所デジタル化推進委員会主催のAIセミナーが開催されました。このセミナーに登壇したのは、福岡市に本社を構える株式会社トルビズオンです。彼らは「経営者のための全社で回る生成AI導入ステップ」と題し、具体的なAI活用法を洗練された手法で示しました。
地域経済に必要なAI活用の現状
AIの導入が一部の企業にとどまらず、地域経済全体の課題として広がりつつある中、トルビズオンは1000名以上の実績を持つ教育機関としての立場から、特に地方中堅企業の経営者に向けた実践的な手法を提供しました。地域の企業が抱える「個人のAI活用が組織全体に浸透しない」といった問題点を解決することが、今回はテーマとして挙げられました。
セミナーの目的は、経営層が自社でのAI導入をどのように設計するか学ぶことにありました。AI活用が広がらない背景には、個人レベルでの使用は進むものの、それが組織全体での成果に結びつかないという現実があります。これを解決するためには、経営者自らがAIを理解し、業務の分解と再設計を行う必要があるとトルビズオンは提言しています。
AI導入のための5ステップ
トルビズオンが提案した「全社で回る生成AI導入5ステップ」は以下の通りです:
1.
経営者自身が体験する: 経営者がAIを自身の業務に取り入れることで、どのように活用できるかを理解します。
2.
業務を分解する: 各業務を細かく分解し、どのプロセスにAIを導入できるか検討します。
3.
AIが担える業務を設計する: 業務の役割分担を明確にし、人間とAIの作業を適切に配置します。
4.
ガバナンスを設計する: AIの判断と人間の決定が共存する方法を業務ごとに明確化します。
5.
運用モデルを確立する: 個人の活用方法を組織のルールやテンプレートとして共有します。
これにより、成功するAI導入へと繋がることを期待しています。
トルビズオンの特徴と今後の展開
トルビズオンのセミナーでは、AIの導入が単なる技術を学ぶことではなく、業務の流れを再構築することが重要とされました。例えば、商談後の報告書作成をAIに任せることで、業務効率が大幅に向上することが示されました。
また、経営者の参加意識の高まりや、個人の活用が進んでいるものの組織での展開が難しい現状についても具体的な意見が寄せられました。経営者がAIについて理解を深めることで、次第に組織全体の活用が進むと期待されるため、今後もこうした取り組みを続けていくことが重要です。
特に今後は、AI導入の設計支援やBPA(ビジネスプロセス自動化)サービスを強化し、必要に応じた個別相談の提供を進めるとのことです。これにより、福岡地域の企業がAIを活用し、経営課題に直接応えることを目指しています。
最後に
トルビズオンの増本代表は、AI導入の成功はツール選定だけでなく、経営設計に依存すると力強く述べています。経営者が自らAIの設計に関わることで、全社的な活用が促進されるでしょう。今後も福岡・九州エリアにおいて、このようなサポートと仕組みづくりを実施し、地域経済の活性化を進めていくことが期待されます。