外国人ドライバー支援機構との業務提携で物流課題に挑むアジアネットワーク協同組合

新たな物流支援モデルの構築に向けて

2025年9月1日、アジアネットワーク協同組合が、福岡に本社を構える外国人ドライバー支援機構（FDSO）との業務提携に関する基本合意書を締結しました。この提携は、増加する外国人ドライバーの受け入れを支えるため、双方の強みを活かした連携に基づいています。FDSOは国内初の特定技能「自動車運送業」評価試験を実施し、多国籍の人々に運転及び日本語教育を行う体制を構築しています。

提携の背景と目的

日本の物流業界は、ドライバー不足が深刻な問題となっています。特に、外国人材の活用は急務であり、現場で即戦力となる人材の育成が重要です。しかし、ドライバーとして長期的に働くためには、制度理解や語学、文化、法令といった多方面にわたるサポートが必要です。FDSOはこれらの課題に対処し、実績を積んできました。

- 国内初の特定技能評価試験の実施と合格者の輩出
- 海外での日本語と運転教育の現地実践
- 南福岡自動車学校を中心とした免許取得支援体制
- 多言語による生活サポートと研修ノウハウの確立

アジアネットワーク協同組合は、これらの実績を最大限に活用することで、外国人ドライバーの採用から育成、さらには定着に至るまでの支援を包括的に提供することを目指しています。

提携の内容

提携の主な施策としては、以下の通りです。

- FDSOネットワークを活用した人材供給および紹介連携
- 特定技能制度に基づく評価試験・免許取得支援の導入
- 日本語および安全運転教育の共同実施
- 生活や文化の定着支援におけるノウハウ共有
- 加盟企業向けの研修、情報提供、セミナーの開催

これにより、アジアネットワーク協同組合は、質の高い外国人ドライバーの確保と、価値ある教育・研修プログラムを構築し、加盟企業に対しても優れた人材を供給することができるようになります。

今後の展開

アジアネットワーク協同組合は、監理団体としての役割を果たしつつ、FDSOとの連携を強化し、質と量の両面において高水準の外国人ドライバー受け入れモデルを構築します。さらに、モデルケースをもとに全国展開を視野に入れ、行政や業界団体とも連携していく計画です。これにより、外国人材の活躍を通じて、物流現場における持続可能性の向上を図っていく考えです。

この新たな取り組みは、今後の物流業界の発展や外国人材の活躍に大きな影響を与えることが期待されています。