セルフエイジズム調査から見えた健康意識の変化
キューサイ株式会社が実施した【全国セルフエイジズム調査】では、全国約9,000人の参加を得て、自己の加齢に対する意識に関する興味深い結果が得られました。この調査は、2025年4月から始まった「セルフエイジズム脱却プロジェクト」の一環として行われ、73%の人が「いい歳して」といった言動や体験をしたことがあると答えています。これらの言動は、自己の加齢に対するネガティブな思い込みに関わっており、いわゆる「セルフエイジズム」と呼ばれています。
調査結果の概要
1.
約7割が「いい歳して」と感じた経験
調査結果によると、全体の73%が自身の加齢を意識する言動・体験をしたことがあると回答し、特に女性は76.2%に達しました。これは年齢による社会的なプレッシャーが女性に特に強いことを示しています。
2.
セルフエイジズムを感じる場面
最も多くの回答を得たのは「体力や健康の衰えを感じた時」で、男性37.5%、女性は48.6%となっています。特に女性はセルフエイジズムに関連するさまざまな場面を経験する割合が高いことが明らかになりました。
3.
経験の要因
「身体的な衰えや健康問題」が男女共通で最も多く挙げられ、男性では38.1%、女性では46.2%がこの要因を示しています。年齢を意識する際の心理面の違いも顕著で、男性は他人との比較、女性は老いに対する不安をより意識していることが見えてきます。
4.
未来の健康への意識
興味深いことに、セルフエイジズムを体験した人は、10年後の健康状態を想像できると答えた割合が44.1%で、未経験者の36.3%を上回っています。これは、セルフエイジズムが必ずしもマイナスの影響を及ぼすだけでなく、逆に自身の健康に対する意識を高める要因となっていることを示唆しています。
セルフエイジズムの定義と意義
セルフエイジズムとは
「セルフエイジズム」は、自己の加齢をネガティブに捉える思考、すなわち年齢を重ねることを阻害するような偏見を指します。一般的には、若さを強調し、老いに対して否定的な見方を持つことが多いです。これにより、社会全体で加齢に対するネガティブな文化が醸成されています。
健康意識への影響
調査の結果、セルフエイジズムを意識することが、自己の健康状態を深く考えるきっかけになる可能性が示されました。年齢を重ねることへの恐れを抱く一方で、それが将来への良い影響をもたらしうるという視点は、新たな意義を持つと言えるでしょう。
セルフエイジズム脱却プロジェクトについて
この調査の結果を受け、キューサイ株式会社は今後も加齢に対するポジティブな面に光を当てる活動を続けていく予定です。エイジズムを克服し、健康的でウェルエイジングなライフスタイルを築くことは、我々の社会にとって重要なテーマです。今回のプロジェクトを通じて、年齢を重ねることの価値を見出し、豊かな生活を実現することを目指します。
まとめ
セルフエイジズムに関する調査は、私たちが抱える年齢に対する偏見や不安を浮き彫りにしました。しかし、調査結果からは、これらの思い込みが実際には自分自身の健康を考える良いきっかけとなることも示されています。今後は、年齢を重ねることを楽しむ文化を創造し、より健康的な未来を築くための行動を共に進めていきたいと考えています。
このプロジェクトが、皆さんの生活にポジティブな影響を与えることを願いつつ、セルフエイジズムの脱却を目指していく所存です。